研究引退後のプラン

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研究を引退したあと、どうしようかと考えている。

前提

今の所属になってから、研究者としての寿命が大幅に伸びた。

大学院にいたときは、そもそも学位取得後に研究で生計を立てるとは思っていなかった。実際、無職の時期もあった。しかし現在は、身分も保証されている。日銭に困らないどころか、イレギュラーがなければ寿命が尽きるまでの資産の心配もない。学校よりも、研究環境が充実している。周りの方々の取り計らいにより、好きな研究を、私の枠組みでできている。今の私が毎週数学に費やせる時間は、少なくとも、私の出た大学院に所属するどの教員よりも多い。その理由はとても簡単で、研究以外の業務はほぼ 0 だからである。実際、数学に費やす週もあるし、数学以外の研究対象に費やす週もある。ありがたいことに、この状況は、退職まで続くだろう。

ゆえに、次の興味は、研究引退後のことである。私の研究の中心に数学があるため、このことは、数学をやれなくなったあとどうするかという問題と同値である。仮に 70 歳まで研究を続けたとして、それ以降、何をするか。いくつか候補を書いてみたい。

35 年以上先の未来は、誰にも予想できない。また、私以外の周りの人に依存するべき項目もあるが、そういう項目は書かない。ゆえに、以下の記述には、具体的な意味はなにもない。

本論

1: 計算機プログラミング

数学の研究をやめたあとも、何年かの間は、プログラミングはできると見込まれる。何年か前から、競技プログラミングは 75 歳くらいになったあとで再開するのがよいのではなかろうか、と言っている。

アプリを作るのもいいかもしれない。情報科学の本流自体にはあまり適性がないので、趣味で作る程度のアプリがよいのではないだろうか。

2: 司法試験予備試験の勉強

最近、必要に迫られ、法律の勉強を少しずつしている。司法試験予備校による令和 5 年度の予備試験の解説動画を見た。内容が、私が今勉強していることや、または、過去の資格試験で勉強したことにつながっていて、自分にも関係がある世界の話だと感じた。

今やっている法律の勉強自体も面白く、興味が続きそうである。なので、きちんと勉強すれば、司法試験予備試験にも対応できるのではないか。ただの妄想である。

論文式試験は、受験国語の最終進化系であると感じている。過去問の勉強が主であるが、事例処理が問われるところ、基本事項の確実な運用が問われるところ、現場で得点ができる要素を答案に盛り込み、時間が足りないため落とすべきポイントはあえて落とすところ、などなど、私好みの試験である。なにより、先生が示した解答を受け入れるだけでは本試験の高得点には至らないところが、上質な受験国語の風味を感じる。

短答式試験は、仮に今の私がやるなら、何回も繰り返し過去問をやればクリアできる。必要に迫られ未だに資格試験の勉強をするので、この直感はかなりの確率で正しい。しかし 35 年先まで、同じことができるかどうかは、未知である。数学を引退するまでになった私が、果たして膨大な暗記と演習に対処し、試験に太刀打ちできるようになるだろうか。この部分は懸念している。

今の私が司法試験予備試験にチャレンジするだけの勉強時間を確保できるはずもない。そんな時間があったら、数学をやるべきである。私の目の前にある研究課題は、てんこ盛りである。なので、司法試験予備試験の勉強は、研究引退後に取り組む候補としておくことにした。

3: ストリーマー

ビデオゲームをやるのが相変わらず好きなので、 YouTuber を再開するということである。

今はダイバーシティとインクルージョンの時代であるし、今後もこの流れは進んでいくであろう。おじいさんになった私が、定期的にゲームをやっていれば、新たな輪も広まるのではないか。

もちろん、老眼や体力の問題もあるが、ゲームをやる時間自体は、いっぱいあると見込まれる。