2024 年 2 月 3 日

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ビデオゲームについて

『龍が如く 8』のメインストーリーを終えたので、今『ペルソナ 3 Reload』(以下『P3R』)をやっているはずでした。しかし思ったよりもコマンド RPG の現代化が進んでいなくて、『P3P』の男性主人公ルートとほぼ変わらないと思うようになってきました。別のゲームに移る見込みです。しかし、普段ゲームをやらない方にとって、『P3R』は遊びやすいと予想します。バトル速度が早すぎないからです。また、思い出補正がある方にもおすすめできます。

『崩壊:スターレイル』の大型アップデートも控えていますし、『Fate/Grand Order』のバレンタインイベントもくるでしょう。

今後やる家庭用ゲームには、まず『FINAL FANTASY VII REBIRTH』があります。これには有給休暇を投入します。余談ですが、今の勤務先では、理由を何も言わずに有給休暇の権利を行使できます。しかし私は、やるゲームの名前を書いていて、その度にたくさんの人から応援されます。その後は『プリンセスピーチ Showtime!』と『Rise of the Ronin』の同日発売が控えています。

そういえば「なぜ日本のゲームを中心にやっているか」という話を書いていませんでした。ゲームの好みについてです。いつか書きたいと思っています。

研究について

3 月までは、数学の研究を中断して、他の分野を勉強します。

理由はいろいろありますが、ここに書ける理由としては、外に出られなくなってきたことが挙げられます。研究をしているのに、外にほとんど出られないと、ストレスがたまって、研究もうまくいきにくくなります。

インフルエンザと風邪が流行っていて、短時間飲食店に行くのすら勇気がいる状況です。もちろんコロナも流行っていますし、身近で感染者も出ています。

数学は、実力を落とさない程度に、少しはやろうかなと。

余談

数学の研究は、「問題を見つけられる能力」「諦めずにやり続けられる能力」が重要だと言われます。しかしこれは少し違っていて、学校でやる数学に限らず、研究で生計を立てるなら、どこに所属していても重要です。

しかし、私が学校を去った理由は、もっと単純です。「学校という底辺社会が嫌で、現に院生時代は、修士課程 1 年生の後半以降、 5 年半以上、やる気が出なかった」に尽きています。上記の 2 項目に、問題があるわけではありませんでした。やる気の問題です。この証拠が、今の私の状況です。

それでも、なぜ自分の研究に学位が出たのか、悩んでいました。結局のところ、「留年もしたし、指導教員のお情けで、出してくれたのではないか」と思っていました。しかしそれだと、匿名のレフリーによる査読付き雑誌に論文があっさり通った理由と、審査に入った他の教員が反対しなかった理由が、ないことになります。後者の教員の中には、普段から私のことを快く思っていない人も複数いました。しかしそれでも、ジャッジの段階で一言も文句は出なかったと聞いています。なので、ずっと、疑問に思っていました。

しかし私も、最近になって理由がわかってきました。研究において重要なのは、結果が強いかどうか、正しい議論ができているかどうかではありません。非自明なことをやっているかどうかだと。

数学の研究は、本人の興味を充足させるためにやるものです。結果が強いか、耳目を集めるかどうかは、一義的にはどうでもよいことです。正しい議論ができているのは、すべての前提です。

その一方で、非自明なことができているかどうかは、研究の世界では、厳しく問われます。難易度が高くとも、他の人のやった議論をなぞっている限りは、非自明ではないので、他人の真似である。こういうことです。とはいえ、その「非自明なこと」を、効率よく誰かに教わってしまうならば、この議論は意味がなくなってしまいます。また、それこそが、アカデミアの攻略法でもあります。

研究の世界は、究極の、誤った成果主義のように見えているかもしれません。確かに、処遇はそれで決まりもします。しかし、本当のところは、上のようなところです。結果を評価しているように見えて、実はその課程を重視している。それが、実力の評価である。興味深い事象です。無論、民間にいる場合も、研究で非自明なことをやっているという要素は、重要なことです。強固な資本を背景とした後発が出てきたときに、差が出てきます。

学校に残るか、民間企業に行くか、それとも他の道を行くかは、自分の適性で決めるべきです。

民間企業に行くと、稼ぐことに貢献できる研究が求められます。ところが、学校の構成員の中には、稼ぐことは汚らわしい行為だと嫌悪している人は、少なくありません。そういう人が、仮に、民間企業に異動し、利益の萌芽となる研究成果を出したとしても、マネタイズの段階で興味を継続することはできないのではないか。

例えば、私の業界の場合は、諸規制・諸規則も詳しく認識しておき、妥当な解答を提示する必要があります。また、その中でも私の研究の場合は、数学以外にも、現実世界の計算機や、伝統的なファイナンスにも触れておくことは、なんだかんだ言って必須であると言わざるを得ません。そういうことを、何年もかけて勉強することを、手間だとも何とも思わない人に向いています。

自分の人生を、最も正しい形で使うことが、各人の最上級の幸福ではないか。そのためには、自分の好きなことを譲らないことが重要です。たとえ、怒鳴られても、暴力を振るわれても、お金を出さないと脅されても、評価を下げるぞと言われても、曲がってはいけない。絶対に妥協してはいけないタイミングというものがあります。苦しいときも、マイナスとマイナスを比較して、よりマイナスの少ない方を選ぶ。このことが、最終的な成功を引き寄せると、私には思えます。