メリットの比較
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学校の先生のメリット
もし私が学校の先生になる場合、そのメリットを考えてみます。
というのも、最近の日記では、現職のメリットばかりを強調していて、フェアでないと感じたからです。もちろん、学校の先生になることにも、利点があります。
MathSciNet が使える
学校の契約している雑誌も見られます。
周りも数学者である
数学者の中にも、質問をしても馬鹿にしないで答えて下さる方もいます。ですから、詳しい方に質問ができるメリットがあります。オーサーシップを奪わない人なら、共同研究もできるかもしれません。
研究成果を公表できる
学校で上級職を得ようとする際に有利になります。私は興味ありませんが、インターネットで自慢をするのもよく行われています。
研究をやめても定年を迎えられる
目をそらしたくなる事実ですが、明らかに研究をしていない人もいます。学生時代の業績が輝かしければ、それだけでも足ります。教育に専念したいという場合はもちろん、良いか悪いかはともかく、それは許されています。
私の場合も、将来体力や研究意欲がなくなるかどうか、全くわかりません。こういう仕組みになっていることは、肯定的にも捉えられましょう。
副業ができる
YouTube Creator もできるかもしれません。
教職員割引が使える
GitHub Education や Apple Store 教職員割引などが該当します。
中立なこと
学校の先生と現職を比較して、甲乙つけがたいところもまとめておきます。
学生に研究指導して研究をやってもらう
正直にいうと、現在の私も、研究のネタが増えすぎていて、自分 1 人の手には余っています。そこで、学生さんに研究指導してやってもらう、のようなことができれば、よりよくなるとも考えております。しかし、現職でも、手伝ってくださる方を増やすことは可能です。ゆえに、この点の判断は、現状保留にします。
雇用の安定
報道の通り、最近は、米国の IT 企業や金融機関が人員削減を加速させています。新聞を読む限り、私の所属組織ではそういう話は特に出ていないようです。しかし、一般論としては、学校のほうが雇用が安定している可能性があります。
休暇
これはどちらが多いでしょうか。私は毎年、有給休暇を使い切る見込みですし、体調を崩したら傷病休暇を使っております。年末年始休暇は通常と比べて少し短いです。学校には、少なくとも学生には夏休み・秋休み・春休みがありますが、教員がその間ずっと休めるということでもなさそうです。
所属組織の施設が使える
例えば、計算機環境や、食堂です。誠に甲乙つけがたいので、省略します。
余談です。旧本社ビルには事実上の食堂があります。食堂で働いている方たちも含めて親切です。これはいつか書きたいことなので、別の機会に。
現職のメリット
現職のメリットも、一応、書ける範囲で書いておきます。
周りの人が愉快な方たちである
楽しく過ごせています。周りの人全員が、応援してくださいます。私も、やる気がわいてきます。
自分の好きな研究ができる
この前書いたとおり、私の好きな研究は、学校ではそのごく一部しかできません。今の立場ですと、私の好きな研究ができます。
研究時間がたくさんとれる
労働時間の 95% が研究時間です。毎日、私ができる上限まで研究時間を確保できています。
計算機やファイナンスについて質問ができる
正直に申し上げると、私は計算機もファイナンスも、詳しくありません。前者は、ごく一部の分野だけにしか興味がありませんから、知識は偏っています。後者は、理論は好きですが、実際のところは、実務経験には代替しきれません。この点、現環境は、非常に優れています。前者は経験豊富で勉強熱心なエンジニアがいますし、後者は実務をしているプロにすぐに問い合わせられます。こうして、研究開発に必要なピースを埋められます。
研究活動以外のことは専門家がやってくださる
権限が必要なことは、管理職の方が、調整してくださいます。人事労務庶務その他は、その道のプロの方がやってくださいます。これは非常にありがたいと日々感じております。私は研究がうまくいくように努力することに集中できます。それだけではなく、これだけ自分のためにお骨折りくださるのだから、頑張ろうという気持ちになります。