『ゼノブレイド 3』の感想

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もうすぐ休暇をとりますので、延期に延期を重ねていた『ゼノブレイド 3』の感想を出しておきます。休暇中もゲームをやりますので、もうこれ以上延期できません。

よほど稀有な人しか読まないであろうから、読みにくさを考慮せず、 1 つの記事にまとめて upload します。しかし、読んで下さる方には、一定の感謝の気持ちを持っています。そこで、太字の強調はしておきました。拾い読みの目安にしていただければと存じます。

序文

この記事は、大きく 2 つの意味がある。 1 つは、私の休暇の記録である。もう 1 つは、『ゼノブレイド3』のネタバレ付きの感想である。

前者について。 2022 年 7 月 30 日から 8 月 14 日まで、休暇をとった。『ゼノブレイド 3』をやるためであった。いろいろ苦労したことと、途中でプレイ方針を変更したことを記録する。記録しておくのは、 2023 年も数回、休暇を取って新作ゲームをプレイするに決まっているからである。ゲームは違えど、その糧とする。

後者について。 2022 年 8 月 14 日時点での感想 を、ネタバレ付きで書く。『ゼノブレイド3』の感想を述べようとすると、どうしても物語の核心に触れることになる。だから、ネタバレ付きで書く。

『ゼノブレイド3』のネタバレの解禁は、公式の情報解禁に合わせようと思っていた。それはすなわち、「あの 2 人」のキャストが発表になってから、と思っていた。しかし、そうして待っているうちに、 9 月 30 日に攻略本が発売された。さすがにこれでネタバレ解禁だろうと考え、感想を述べる。

構成としては、ネタバレ付きの感想から述べ、その後、私の休暇の記録を加えていく。

ネタバレについて

この記事を見ている方で『ゼノブレイド 3』をやってみようかなと少しでも思っている方は、検索を一切せず、ネタバレを踏まずに、オープニングからエンディングまで 1 度やってほしいと思う。この文章もこれ以上読む必要はなかろう。何も知らない状態で、驚きとともに、それぞれの展開を見届けていただければと思う。

以下を読む目安としては、上述の 「あの 2 人」が誰のことだか分かる ことが挙げられる。それが、ネタバレの基準である。

ストーリーについて

ストーリーがわかりやすい

前作までと比べ、ストーリーがわかりやすく示されるようになった。ゼノブレイドシリーズに限らず、少し前のビデオゲームは、主人公たちの群像劇のようにストーリーが進行することが多々あった。それは一つの叙述の形態であることは認めるものの、ゲーム中には内容を理解しづらいと思っていた。『ゼノブレイド 3』は、この点を解決していた。主人公 6 人とも、抱えているものは異なる。しかし、同じ目標に向かって進んでいくので、プレイヤーは迷わない。サブクエストのストーリーも、連続しているものが多く、印象に残りやすい。

第 6 話までの展開は、通常のプレイのみで、ほぼ問題なく理解できるであろう。わかりやすさという意味でも、演出が優れている。一方で、第 7 話は、『ゼノブレイド』『ゼノブレイド 2』の総まとめのような要素を含んでいるので、通常のプレイで理解に至るのは困難だ。私も、自信がない。

主人公 6 人の関係性も、なるほどと思え、しかもエンディングまでブレがない。テーマも、近年のゲームでは王道といえるものに収束していく。和ゲーをよくやっていれば、類型を見たことがあるであろう。落ち着いてプレイできたのがとても良かった。

ついでにネタバレ ON で話すと、主人公 6 人は、ウロボロスになる組で異なる関係性を持っているのが興味深かった。

  • ノアとミオ:恋人、または、夫婦。下でこの演出について述べる。
  • ユーニとタイオン:相方。エンディングで明確に語られる。
  • ランツとセナ:相棒。トレーニング仲間でもあるし、命を賭して N と相打ちしようとしていた。

ジュブナイルをよく研究している

もう 1 つ指摘したいのは、ジュブナイルをよく研究しているという点である。この点に関しては、思わず痺れた。 Twitter にも残骸が残っている。

一言でいうと、笛の使い方が非常に上手い。私がストーリーの欄で述べたいところは、これに尽きているので、以下これに注力する。

この作品において、終盤手前までの主題の 1 つは、ノアとミオがいかにして恋人になるかということである。しかし、単純ではない。スタート地点が、現実世界と違う。主人公たちは、 10 歳として生を受け、遅くとも 20 歳の成人の儀で全うする。しかも生命の作られ方が人工的である。女王が戦闘兵器として、アグヌスとケヴィスの兵士を生み出すのである。つまり、性別が「ない」。

このことは、プレイヤーに違和感を感じさせることにより、納得させようとしてくる。物語の最序盤から、お風呂が大浴場で混浴だし、女性陣は平気で男性陣の前で服を着替えようとする。性別がないことを強調するこの手法は、印象に残って、ライターはセンスがいいと、感心した。

しかし、これは、単なる奇抜な演出ではない。次のステップに進むための布石だった。まず、ノアとミオが笛を交換するとは思っていなかった。それを見た瞬間に、ジュブナイルを研究していると感じた。

この時点でこの 2 人は、恋仲にはなっていない。そもそも何のために性別があるのか、知らないのだから。あくまで、互いがおくりびとになった理由を知ったからである。だけど、誰もがわかるとおり、これは間接キスを表現している。本人たちが自覚していないだけで。

その後、シティに行き、人間の出産に立ち会う。人間本来の生命の誕生の仕方を、主人公たち 6 人は初めて知る。そのうち、ノアとミオの 2 人だけが、互いをカップルと認識する。急激に距離が縮まるのではなく、距離が縮まるのが先で、それが恋仲であるということをあとから認識する。こういう、通常の人類ではありえない状況を描けるのは、『ゼノブレイド』シリーズのような正統派フィクション JRPG の特徴であろう。

私は『凪のあすから』がとても好きであるが、あれも、通常の人類ではありえない人間関係が物語の後半に発生する。『ゼノブレイド3』と全く異なる構造で発生するので、ネタバレにはなっていないとは言っておく。放送当時、アニメのようなフィクションだから描けるものだ、と膝を打った。その時の感動を思い出した。

私はこれだけでも十分感動したのだが、話はこれで終わらない。その後、メビウスとなった N により、ノアたちは捉えられる。独房で最後の時を過ごす。そうして、絞首刑になるかのように、ミオが成人の儀に臨み、生命を全うする。ところが、そのミオは、メビウスとなった M であった。意識を交換していたのである。

このシーンは、物語の中で最も大きく感情を揺さぶられるシーンである。まさか『ゼノブレイド 3』をプレイしないでこれを読んでいる人はいないだろうから、野暮な状況説明はこのくらいでよいだろう。

そこで、印象的な装置として機能していたのが、笛だった。

N が「おくってやれ」とノアに差し出したのは、ノアの笛である。自分の手で、愛するミオをおくれというのは、なんて残酷なんだと、プレイヤーは絶望したであろう。私もだいぶ心折れた。

ノアが硬直している間に、ミオが成人の儀で消える。ノアが打ちひしがれるところに、転がってくるのが、ミオの笛。それを見た瞬間に、プレイヤーは「全て」に気づくのである。ミオの笛をノアに差し出すのは、ミオしかいないと。つまり、ミオと M は意識を交換していたのだと。

このような演出が可能になったのは、ノアとミオが笛を交換していたからである。ここに 2 つの笛の演出が集約される。こんなに鮮やかに回収すると思っていなかった。

私がどうしてこれらに驚いているのか。笛が、物語に重要な影響を与える演出装置にまでなるとは思っていなかったからである。『ゼノブレイド 3』にどうして笛が導入されたのかは、「開発者に訊きました」で述べられている。簡単に言えば、機能面から適切であり、音楽担当の光田さんが提案したと。これをリリース直前に読んでいた私は、笛はあくまでおくりびとを成り立たせるための装置であると思っていて、物語に大幅に絡んでいるとは思っていなかった。つまり、笛を使うと決まってから、ライターさんは、それをストーリーに組み込み、演出に組み込んだ。練りに練って、昇華した。ここまで考え抜くのかと、脱帽した。

順番を逆にして、笛という装置を、例えばカスタネットにして同じことができるのかと考えてみれば、わかる。以上のことは、笛が笛であることを活かしきった結果なのだと。ここまで綺麗な connecting the dots が実現できるのは、ライターさんがジュブナイルを研究したからだろう。私の中で、ずっと記憶されていく演出だろうと、確信している。

ゲーム性

『ゼノブレイド 2』と比べ、 UI が非常に良かった。 + ボタンを押すと、クエストの目的地がマップで示されるのは非常に快適だった。

以下、チェインアタックについて書く。チェインアタックを見て、いまどきのゲームデザインについて、考えさせられたからだ。

チェインアタックは変更になった。『ゼノブレイド 3』のチェインアタックの特徴は、 1 つは、誰でも大ダメージを叩き出せることである。『ゼノブレイド』のチェインアタックと、『ゼノブレイドクロス』のオーバークロックギアは、きちんと使いこなさないと強さがわからないまま終わるようになっている。『ゼノブレイド 2』のチェインアタックは少し改善されたが、ストーリーを単に楽しむ人の中には、フルバーストを 1 回も発動せずにエンディングを見た人も多くいるであろう。『ゼノブレイド 3』は、合計が 100 以上になるようにキャラクターを選択していくだけである。戦闘システムがよくわからない人でも大ダメージを叩き出せる。ただし、そこに工夫のしがいがある。

そして、これ以外に重要な点が 2 つあるように思われる。

まず、運要素がほどよく絡むことである。『ゼノブレイド 2』までは、基本的に事前の意図通りに攻撃できるので、ある程度から先は固定された展開になる。本作は、毎回オーダーを引いてから選ぶことから始まるし、戻ってくるキャラクターが誰になるのかは完全にはコントロールできないので、毎回異なる展開になる。後者については研究が進み、 TP をあげるため「だけ」の専用の方法を使うと、全員が戻ってくるようになる。

もう 1 つは、発動にリスクがないことである。個人的にはこれに衝撃を受けた。ビデオゲームで強力な要素を使う場合は、ハイリスク・ハイリターンとなるようにデザインされているものだと思っていた。少なくとも、何かの不便さを引き換えにする必要があると思っていた。実際『ゼノブレイド』『ゼノブレイド 2』のチェインアタックは、パーティーゲージを全部消費してから使うので、発動直後に倒された場合、復活できないでゲームオーバーになる。しかし『ゼノブレイド 3』はチェインアタックを発動すれば必ず得をする。むしろ、沢山ボーナスもついて、瀕死のパーティーを立て直す、究極の起死回生の手段としても機能する。

脱線すると、ウロボロス変身もそうである。ウロボロスの場合は、効果的に使うにはタイミングを見極める必要がある。しかし、ヒートゲージが許す限り、無敵で敵を攻撃し続けられるのは、相当有利な要素である。ただし、現状では、ウロボロスは、やりこみを含む先端の攻略においては有用に使われていないように思われる。今後のアップデートで見直しが進む可能性はある。

以上の戦闘システムから思い浮かぶ言葉は「おもてなし」である。戦闘に興味がない人にも、戦闘のほとんどの要素を使いこなすことができるように、システムがプレイヤーに一方的に有利なようにデザインされている。

今は、こういう時代なのだと、ひしひしと感じている。そして、この流れは、止まらないであろう。だが、発動にリスクがないということは、リスクとリターンの駆け引きとは別の「何か」を、遊びとして充当させる必要がある。ゲームデザインをする人は、新たなモデルを模索する必要が出てくる。

個人的な意義

私にとって『ゼノブレイド 2』は、留年を象徴する作品であった。この経緯は、以前の日記で書いた。とても楽しみにしていたのに、発売日当日に限定版が届いていても、ゲームをやれない。これがどれほど悲しいことか。

だから、『ゼノブレイド 3』の発売は、私にとって、その無念を晴らすための、重要な機会であった。私としても、気合を入れて、プレイに臨んだ。

結果としては、『ゼノブレイド 3』は、とても満足のいく作品だった。ストーリーも綺麗だし、ゲーム性にも満足がいった。中でも、ストーリーは『ゼノブレイド』シリーズで一番好きである。

もちろん『ゼノブレイド 2』も好きな作品である。『ゼノブレイド』『ゼノブレイドクロス』も同様である。『ゼノブレイド 3』を発売日から 16 日間、好きなだけ、体力が許す限りまでやれた。そのことによって、私は、あのとき体調が優れなかった無念さだけを、人生の後ろ側に置いていける。『ゼノブレイド 2』の個人的な空白を、『ゼノブレイド 3』の体験で、上書きができたともいえよう。

休暇中にゲームを進めた記録

2022 年 7 月 30 日から 8 月 14 日まで、休暇をとった。『ゼノブレイド 3』をやるためであった。

方針

1 回目のエンディングを見るまで、攻略情報を一切見ない。検索もしない。 これを守ることにした。効率は犠牲になる。しかし 1 回目は、ストーリーを、驚きをもって楽しみたい。わざわざ発売日翌日から休暇をとってやるのであるから、自分の目で展開を追いたい。

2 週間しかないので、おそらく 100 時間もやれないだろうと思っていた。そこでまず 1 周目は、難易度 EASY でクリアすることにした。ただし、実際は 100 時間以上やった。

本作はエネミーによる索敵を OFF にできない。普通に移動すると敵が襲ってくる。休暇の時間は限られているので、この点は困難さを感じた。そこで、レベル上げを先に行うことにした。第 3 話になると、好きなところに行けるようになる。難易度が EASY であることをいいことに、自分たちよりレベルの高いユニークモンスターを倒しに行った。結果、第 4 話で Lv.80 になり、第 5 話で Lv.99 になった。

マップの隅々まで行くのはやめようかとも思ったが、いろいろな場所に行くのは楽しく、キリのいい基準でやめることができなかった。加えて、サブクエストを進行しようとすると、いろいろな場所に行くことになる。休暇の後半には、行ける範囲のところを、行くことにした。どこに何があるのか、 1 回目ではわからないのだから。これにより物量が跳ね上がった。休暇中にエンディング迎えることができるのかと、ヒヤヒヤしていた。

結果

最終的には、無事クリアした。攻略情報も見て、ノア以外のキャラクター 6 人全員の全クラス Lv. MAX 、クエスト全部クリア、までやった。ハードのセラティニア Lv.200 を討伐した。

なお、残りは、ノアの全クラス Lv.MAX 、ユニークモンスター全討伐、全ジェム X 作成、ソウルハッカー、あたりであろう。休暇後は、中断している。 2022 年 9 月、 10 月、 11 月、 12 月は、やりたい新作ゲームが発売される。であるから、追加コンテンツがきたらまたやりはじめるということになろう。と書いていたら 10 月 14 日にくることになってしまった。

この記事を読んでいる方で、ガチ勢の人は「こいつ、大したことがない」というはずである。 2 週間も休みがあれば、上記の「残り」も楽勝だろうと。しかし私にとっては、体力の限界がある。この点は、以下に記述する。

その上、ムービーシーンは余すところなく楽しみたいし、声優さんのボイスも聞きたい。寄り道もしたい。行けるかどうかわからない落下を試したい。 Lv.40 で Lv.60 の敵を倒したい。そんなことをやっていると、2 週間経つ。

私がゲームをやる目的は、ゲームを楽しむためである。少なくともゼノブレイド 3 の 1 周目はそうでありたいと思っていた。この 2 週間は、効率はよくなかっただろう。しかし、私のやりたいようにやれたので、とてもよかった。

健康上の工夫

1 日 14 時間以上やる日もある。 30 代になって久しいから、対策無しでやっていたら不調が起きるのはもうわかっている。対策の仕方も、わかっている。

  • 20 分に 1 回、 10 分休憩をする。タイマーを使う。実際はキリのいいところまで続行することもあるものの、これを目安にする。
    • 休憩中は、脳トレと鬼トレをやる。日本経済新聞を読む。読売 KODOMO 新聞と読売中高生新聞の音読をする。または単に横になることもある。
  • 目が乾いたような感覚になったら、目に目薬をさす。
  • 頭が少しでも痛くなってきたら、躊躇なく解熱鎮痛剤を使う。ゲームのやりすぎが原因とは限らない。
  • メガネが汚れてきたら、めんどくさがらずに、すぐに洗浄する。
  • 肩こりになるので、休憩中肩を回す。肩に湿布を貼る。

院生室で発売日から『ゼノブレイドクロス』をやっているときは、 20 代だったので、こんなことしなくてもほとんど問題なかった。

『ゼノブレイド 3』の 2 週間のうち、後半はしんどかった。昼寝もして、夜も寝て、それでも肩こりが解消されていないことに絶望を感じた。これが年齢というものなのだろう。

その他、以下のこともした。

  • 正しい食事をする。サラダと冷凍食品を買い込んでおく。冷凍食品は、ニップン よくばりシリーズと、ニップンがつくる各種プライベートブランドがおすすめ。塩分過多にならないように気をつける。
  • 筋トレをする。谷本先生のみんなで筋肉体操をやる。
  • 眠いときは無理せず寝る。 1 日中やらない日があっても、べつにそれはそれで良い。
  • ゲームに飽きる前に、勤務をする。当たり前だが、勤務中はゲームをやってはいけないので、リフレッシュになる。在宅勤務ではあるが、人と会話もする。「2022 年 7 月 30 日から 8 月 14 日まで休暇」と書いたが、正確にはそのうち勤務日が 2 日ある。
    • 勤務中は、論文の草稿の見直し・推敲をした。数日おいてから見直すと、自分の英語は間違っているな、これだと初見の人わからんだろ、などと気がつく。休暇をとったがゆえに、よい影響が出る例であろう。記述の工夫のアイデアを思いついた、ということもあった。

この時期は、新型コロナウイルス第 7 波がきていて、外に出るのも勇気がいる状況であった。外に出られないのは『ゼノブレイド 3』とは直接関係ないものの、外に出られないとルンバが部屋の掃除をしてくれない。そこで時折、早朝の空いている時間に、感染症対策がしっかりしている飲食店に行くことにした。それでも、臨時休業で閉店になっていて、困難さを感じることもあった。そのくらいこの時期は、新型コロナウイルス第 7 波の真っ只中だった。幸か不幸か、休暇を取る時期としては適切であったことになろう。

休暇に際して

業務は、影響がないことが多かった。しかし、影響が避けられないものがあった。 1 つは、外部とのやりとり。これは、スケジュールを共有して、最終的に休暇をまたがずに終わった。もう 1 つの用件は、ここにはうまく記述できない。ほとんどは休暇前に終わり、残りは上席者にやりとりを代わってもらった。先述の『ゼノブレイド 2』を発売日近辺にやれなかったのを無念に思っていることを伝えると、あらゆる人に協力していただけた。私が『ゼノブレイド 3』をやるためだけに休暇をとったことについて、笑ってバカにする人は私の周りには 1 人もいなかった。シニアから、若い人まで、誰にも。

私にとって業務とは「研究しろ」「勉強しろ」である。気がついたら 1 日の業務時間が終わる。だから、私の気持ちとしては、普段から書いている通り、毎日が休暇のようなものである。大学だと、学生と非常勤の研究員しかやったことがないので、いつビデオゲームをやっても、究極のところは問題がなかった。しかし、現職ではさすがにそれはできない。きちんと休暇をとる必要が出てくる。しかし、周りの人の協力もあって、休暇は「いつでもとっていい」ことになっている。ならば、ビデオゲームをやるという点から考えると、学生と自由度は殆ど変わらないように思えている。