<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?><feed xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom" ><generator uri="https://jekyllrb.com/" version="3.10.0">Jekyll</generator><link href="http://kazune-lab.net/feed.xml" rel="self" type="application/atom+xml" /><link href="http://kazune-lab.net/" rel="alternate" type="text/html" /><updated>2026-03-22T16:26:58+09:00</updated><id>http://kazune-lab.net/feed.xml</id><title type="html">Diary</title><subtitle></subtitle><author><name>Kazune Takahashi</name></author><entry><title type="html">出世について</title><link href="http://kazune-lab.net/diary/2026/03/22/diary/" rel="alternate" type="text/html" title="出世について" /><published>2026-03-22T00:00:00+09:00</published><updated>2026-03-22T00:00:00+09:00</updated><id>http://kazune-lab.net/diary/2026/03/22/diary</id><content type="html" xml:base="http://kazune-lab.net/diary/2026/03/22/diary/"><![CDATA[<p>会社は私を偉くする気が全くないだろう、ということを書こうと思う。</p>

<p>私は、定年退職までずっと今の職位のままであろうと推測している。その理由を述べる。</p>

<h2 id="前提">前提</h2>

<h3 id="会社の存在理由">会社の存在理由</h3>

<p>そもそも、会社の目的とは何であろうか。当然、利益を出すことである。会社の利益の大半は、利益が出て当然の場所から出ている。そして、その部分を来年度も続けていくことが、会社の存続理由のこれまた大半である。</p>

<p>それらの部門における利益の出し方は、個別の事情こそ異なれ、全体としてはかなり定型化されている。そして、それを回すのに必要な人材は、実は、現場の人間ではない。 CEO と社長であり、取締役であり、役員である。その選抜のために、出世制度がある。</p>

<p>立派な利益製造装置がすでにあり、それを維持していかないといけないからこそ、未来の CEO を選抜するための昇進制度がある。結局、会社というものはそういうものである。理にかなっている。</p>

<h3 id="出世のルール">出世のルール</h3>

<p>このような側面から考えれば、出世をするためのルールも見えてくる。</p>

<ol>
  <li>偉い人の指示に従い、駒として使えることを体現する。
    <ul>
      <li>言われた通りに、期待通りの利益を出すことが重要であり、それを上回る最適化まではしてはならない。</li>
    </ul>
  </li>
  <li>部下を持ち、管理するという実績を積む。
    <ul>
      <li>まずは中間管理職から始め、徐々に担当範囲を大きくしていく。使えない部下は替えが利くが、上席者として大きく躓かないことは見られている。</li>
    </ul>
  </li>
  <li>提案をし、実行し、偉い人を愉しませることができる。
    <ul>
      <li>ここでは、多少赤字でも構わない。それは「挑戦」「経験」とみなされ、後に偉い人になったときに、その失敗経験が生きると考えられる。</li>
    </ul>
  </li>
</ol>

<p>幹部選抜レースのルールとして、これは理にかなっている。</p>

<h2 id="私が出世ルートから外れている理由">私が出世ルートから外れている理由</h2>

<p>以上を踏まえると、私は全項目で完全に落第している。以下、その理由を述べる。</p>

<h3 id="私が自分でやったほうがうまくいく">私が自分でやったほうがうまくいく</h3>

<p>まず 1. について。上が指示する項目はうまくいかず、私が自分でやった内容は 1〜2 年後に成功例につながっている、という不都合な事実が明確になっている。もう、ごまかしは効かない状況である。</p>

<p>当然のことである。学術業界において研究指導をするには、少なくとも名目上、准教授以上の職位が通常必要である。それくらい、研究開発というものは難しい。訓練を全く受けていない人が、実務の論理だけで研究開発の方向性を示すなど、無謀である。当社には実務の「天才」たちが、自称も含めてたくさんいる。しかし、人類の叡智の積み重ねの前では、その「才能」を発揮する余地は全くない。他方、私が自分でやれば、人類史の過去・現在の英傑たちが味方になる。すると、問題のほうが遅れて現れ、やがてうまくいく。</p>

<p>しかし、だからこそ逆説的に、私は 1. を満たすことができない。変な話だが、私がやったことが尽く失敗し、上の命令が須らく成功するという「二重の逆転現象」が起きれば、私は 1. を満たして出世街道に乗ることになる。研究開発は、とても難しい板挟みを抱えている。</p>

<h3 id="部下につけられる人がそもそもいない">部下につけられる人がそもそもいない</h3>

<p>次に 2. について。ここでは、そもそも部下につけられる人がいないという問題がある。</p>

<p>研究開発の人を採用するのはどうか。日本の大学院の仕組みだと、博士課程やポスドクは、研究者製造工場としては一応機能している。しかし、その側面があまりにも強い。そこから、実務に向いている人を選抜する方法は、全く思いつかない状況である。</p>

<p>それ以外の人を下につけるのはどうか。ここでも、先ほどと同じ問題が生じる。すなわち、学界の訓練を受けていない人に研究開発の機能を要求するのは困難である。先ほどは上の問題だったが、今度は下の問題になってくる。上の問題ならば、「私が自分の思ったとおりにやる」で暫定的に解決できる。しかし、下の問題は若手の職業人生を左右する。ここで大胆な決断をすることはできない。</p>

<p>かくして、私には部下がつかない。2. は不可能である。</p>

<p>補足をすると、そもそも以下で述べるように、私は中間管理職になりたいとは思っていない。それは、文字通りの意味で、人生の終わりである。</p>

<h3 id="偉い人が納得するのは後になる">偉い人が納得するのは後になる</h3>

<p>最後に 3. について。私は研究開発を中心に発想するので、その適用先は必ずしも利益を生み出す花形業務とは限らない。また、最適化される部門そのものに、やる気がなければならない。そして、偉い人が納得するのはいつも後になる。</p>

<p>私が利益を付け加えたとしても、会社全体の莫大な利益から見れば取るに足りない。また、先回りして重要な助けをしたとしても、結局それは助走に過ぎず、決定打を放つフロント部門や幹部候補が 100% の恩恵を受ける。</p>

<p>会社の中で、本当に危機感を持って仕事をしている人は少ない。今の海路の延長線上に未来がないということは、外から指摘されるまでもなく、誰もがわかっている。しかしそれでも、偉くなるという誘因の前には、ほとんどの人がひれ伏す。</p>

<p>そういった中で、わかりやすい物語を構築して利益につながるかどうかよりも、正しいことをやることの方に優先順位を置いてしまう研究開発では、永遠に 3. を満たすことはできない。</p>

<h2 id="出世ルートから外れている利点">出世ルートから外れている利点</h2>

<p>ここまで欠点を書いてきたが、利点もある。</p>

<h3 id="利点">利点</h3>

<p>まず 1. が潰れているということは、私は一生、「私が自分の思ったとおりにやる」を通すことができる。偉い人が命令をしようとしても、それは「私が自分の思ったとおりにやる」の下位互換である。やがて私の周りではそれが常識となり、上に立つ人が変わっても命令しなくなるであろう。</p>

<p>次に 2. が潰れているということは、私は一生、中間管理職以上の管理業務と無縁でいられる。上席者の予定表を見ると、朝から晩までびっちりと埋まっている。それを見るたびに、絶対に自分にはこなせないと戦慄する。こんな職位になったら、私は体調を崩し、必ず退職に追い込まれる。普段、在宅勤務中心で好きな本や論文を読んでいれば許してもらえるのと比べれば、どちらを取るべきかは明白である。</p>

<p>最後に 3. が潰れているということは、私は一生、地道な研究開発ができるということである。研究開発は、始めた段階では直感で始めるしかない。「これはきっと当社の役に立つ。なぜなら今までの人類の歴史では」のような話しかできない。だが、1〜2 年後くらいに、問題のほうが遅れて現れる。そして初めて、有用性がわかる。これが当たり前になると、「あいつはそのままにしておこう」ということになる。そして今、実際、そうなっている。</p>

<h3 id="処遇の問題は残る">処遇の問題は残る</h3>

<p>こういうわけで、私にとって「会社は私を偉くするつもりがない」というのは、必ずしも悪いことではない。私に対して、潜在的な出世というカードを切って命令することができない、という意味になる。</p>

<p>しかし現場の方は、ありがたいことに、私の待遇をよくしようとしている。ゆえに、明確に、私の処遇に困っているように思う。いつも私に、私の時間を自由に使わせてくださるにもかかわらず、困らせてしまっているのは、この上なく申し訳がない。</p>

<p>上で述べた通り、私は今のままで十分である。現状の待遇が維持されるなら、定年退職まで今の職位を続けることに何ら不満はない。上席は「正しいことをやろう。見ている人は必ずいる」という。そうであれば、なおよい。</p>]]></content><author><name>Kazune Takahashi</name></author><category term="diary" /><summary type="html"><![CDATA[会社は私を偉くする気が全くないだろう、ということを書こうと思う。]]></summary></entry><entry><title type="html">研究と勉強</title><link href="http://kazune-lab.net/diary/2025/11/03/diary/" rel="alternate" type="text/html" title="研究と勉強" /><published>2025-11-03T00:00:00+09:00</published><updated>2025-11-03T00:00:00+09:00</updated><id>http://kazune-lab.net/diary/2025/11/03/diary</id><content type="html" xml:base="http://kazune-lab.net/diary/2025/11/03/diary/"><![CDATA[<h2 id="本文">本文</h2>

<p>研究者の方は昔から、アドバイスとして「勉強しないで研究しろ」のようなことを言います。これは正論ですが、行き過ぎるような部分も、最近目にするようになってきました。</p>

<p>私は、このような主張を論評をするつもりはないものの、考慮に入れておくべきことがあると考えていますので、書いてみます。</p>

<h3 id="考慮するべきこと">考慮するべきこと</h3>

<p>彼らには、厳しい時間制限があるということです。</p>

<p>若いときに、実力以上の業績を出すためには、様々なテクニックが重要です。いちばん重要なのが、人間関係です。学生なら、先輩や先生と親しくなれば、ヒントを貰いながら問題を解くことができます。偉い先生に、こいつは伸びる、手元においておきたいと思わせるのも重要です。</p>

<p>また、就職後は一転して、大学や学術業界のスタッフとして立派であることが求められます。逆に言えば、研究については、学生時代ほどの成果は求められなくなります。</p>

<p>数学では特にそうで、名前は出しませんが、学生〜ポスドク時代の成果を超えられない人は多くいます。また、学位取得後しばらくすると、課題が枯渇してしまいフルモデルチェンジが必要ですが、今度は上記のような補助がないので、仕方なく学生時代得た道具で再放送を続けるしかない人もいます。</p>

<p>こういう状況ですと、大学院入学後からは短距離走が始まっていることになります。いかに基礎の勉強をすっ飛ばして、 1 日でも早く大きな研究成果にたどり着けるかが問われます。</p>

<p>逆に言えば、その短い時間に最高の生産性を達成できれば、それ以降は摩耗してもかまわない。生き残れないなら “人生の終わり” で “意味がない” からです。指導者からは「勉強ばかりしてはいけない。勉強しすぎてはいけない。研究に集中しなさい」と必ず言われるでしょう。</p>

<h3 id="異なる景色">異なる景色</h3>

<p>上記の状況は十分わかっていますし、それを完全に否定するつもりは全くありません。しかし、私から見えている別の景色も、以下、指摘します。</p>

<p>今の私は退職まで 25 年以上もあり、私が望むならその期間ずっと研究開発ができます（私は将来代表取締役 CEO になりたいとは全く思っていません）。天寿が全うするまで 50 年以上あります。これだけあって途方にくれているのに、半年 - 数年で済む基礎の勉強を、適当に間引いて圧縮することに、意味を感じることは難しいところです。</p>

<p>また、周りの人は正解の方向すらも知っていない状況です。進化していく現代社会についていきながら、「こうすれば儲かるのではないか」と新しい発想を試す必要があります。</p>

<p>こういうときに役に立つのは、自分の手を動かせる事実だけです。ともすれば先端を追いかける研究者からバカにされるタイプの枯れた知識のほうが、ずっと成果につながることもあります。</p>

<p>何が言いたいかというと、アカデミアにいらっしゃる立派な先生が「勉強よりも研究」のようなことを若い人にアドバイスするときは、少し割り引いて考えないと、偏った考え方になってしまう可能性があるということです。各人、得意な時間軸というものが異なるでしょう。</p>

<p>自分にとって幸せな人生とはなにか、そのためには何をするべきか、各人にとっての正解を見出すべきであります。</p>

<h3 id="その他">その他</h3>

<p>研究者は学歴コンプレックスになりやすいので、腹いせに「勉強ばかりしているやつらは落ちぶれた。研究で俺は圧倒した」のように強がる人もいます。</p>

<p>研究者は頭が良いので、お金に興味がないと言いつつ、実はカネ大好きムーブをする人も多いところです。それで嫉妬心で「勉強」を叩いてしまう。このような場合、医師や弁護士を揶揄している傾向にあることも覚えておくと、役に立つこともあるでしょう。</p>

<p>研究者はエリート意識が強く、「育ちの良い人間が、底辺出身の人間に 1 つも負けていいわけがない」と心の底では思っている人もいます。点数で合否が決定されることにつながる「勉強」を貶めずにはいられないという考えの人もいます。こういう人は、幼少時や 10 代の体験や、立派な方に個人的につながっているエピソードをよく話す傾向にあります。</p>

<p>話者によっては、この 3 点も割り引いて考えたほうが良いでしょう。</p>

<p>今指摘した 3 点は、研究者だけではなく、民間で立派な職位に就いている人も陥っていたりもするので、よく注意しておく必要があります。</p>]]></content><author><name>Kazune Takahashi</name></author><category term="diary" /><summary type="html"><![CDATA[本文]]></summary></entry><entry><title type="html">最近のビデオゲームの話</title><link href="http://kazune-lab.net/diary/2025/10/12/diary/" rel="alternate" type="text/html" title="最近のビデオゲームの話" /><published>2025-10-12T00:00:00+09:00</published><updated>2025-10-12T00:00:00+09:00</updated><id>http://kazune-lab.net/diary/2025/10/12/diary</id><content type="html" xml:base="http://kazune-lab.net/diary/2025/10/12/diary/"><![CDATA[<h2 id="前回の記事からの変更点">前回の記事からの変更点</h2>

<ul>
  <li>『原神』を開始した。</li>
  <li>『FINAL FANTASY 7 REBIRTH』は年末年始でストーリークリアまでやり、それ以上は手をつけない。</li>
  <li>『崩壊 3rd』 1.5 部は、年末年始で消化する予定。</li>
  <li>『崩壊：ネクサスアニマ』のベータテストに参加した。</li>
</ul>

<h3 id="原神の開始">『原神』の開始</h3>

<p>Ver.6.0 (Lune 1) がリリースされた。いくつかの緩和がなされた。特に、鍛錬の道の新設が重要であり、その開封のためには Ver.6.0 の開始時点で開封を進めるのが適切であるという判断をした。</p>

<p>今まで『崩壊：スターレイル』『崩壊 3rd』『ゼンレスゾーンゼロ』をやってきたので、冒険ランクが最高になるまでの期間、どのように行動するべきかわかっている。『原神』でもそれを実行する次第である。ここには詳細を書かないが、休憩中や、または喫茶店で聞かれたら述べる。</p>

<p>実は今までも月パスに課金し、毎日ログインだけはしてきていた。これを 1 年以上続けていた。 『原神』を本格的に開始して、このゲームは圧倒的なボリュームのあるゲームであるということが認識できた。『スターレイル』＋『ゼンレスゾーンゼロ』を並行してやっている人は多く見られるが、それと『原神』を並行して最新まで追いつけている人は私の周りでは 1 人だけである。その理由を身を以て味わっている。『原神』の感想は後述する。</p>

<h3 id="影響">影響</h3>

<p>『FF7 REBIRTH』の HARD モードは着手しようがないので、断念する。年内にやりたいゲームはいくつかあったが、しばらくペンディングで良いだろう。優先するべきは『崩壊 3rd』の 1.5 部を完了することである。これをやれば『3rd』も、以降、最新ストーリーだけ開封すれば良い状況になる。すると『原神』のメインストーリーに手がつく。</p>

<p>Xbox Game Pass Ultimate の大幅な価格改定に伴い、退会することにした。『NINJA GAIDEN 4』や『Forza Horizon 5』をやりたかったが、もしやるとしても一時的に PC Game Pass に入る感じになるであろう。</p>

<h2 id="崩壊ネクサスアニマベータテストに参加">『崩壊：ネクサスアニマ』ベータテストに参加</h2>

<p>実は幸運にもベータテストに当選し、参加していた。私も記事を書きたいと思っていたが、出張が直後に控えていたので断念していた。すでに動画配信者や有名なライターによる記事が出ているので、どのようなゲームであるかは、そちらを参照されたい。あまり指摘されていないことを、以下に箇条書きで書いてみる。</p>

<ul>
  <li>全てのクエストは <strong>人間に重点</strong> が置かれている。アニマの育成、オートチェスによるバトルが主なコンテンツのように見えるかもしれないが、実際のところ、この作品は『崩壊』シリーズである。</li>
  <li><strong>探偵もののようなテイスト</strong> が加わっている。
    <ul>
      <li>「無限の渦」という、『HITMAN: World of Assassination』のようなモードがある。すなわち、最後のターゲットは決まっているが、どのような手段でそれを達成してもよく（または場合によっては未達成でクリアできる）、そこに至るまでの途中過程がいくつもあり、それぞれの分岐にアチーブメントが細かく設定されている。そのような箱庭モードである。これは探偵ものとの相性が抜群によい。</li>
      <li>その他、サブクエストも、捜査・潜入を要求されるものがあり、明らかにミステリーの要素が加わっている。そういうのが好きなデザイナーが集まっているのではないだろうか。</li>
    </ul>
  </li>
  <li><strong>IP の活用</strong> がはじめから意図されている。この作品単独でボロ儲けしようというわけではなく、類似作品のように、例えば毎年アニメ映画が上映されたり、コラボしたグッズが出るような展開を見据えているのではないだろうか。
    <ul>
      <li>そのためには、プレイヤーがほぼすべてのアニマに愛着が持てるような課金方法が課題になるであろう。そこをどのように乗り越えるかについては、 HoYoverse にとって新たな挑戦となり、手腕が試される。</li>
    </ul>
  </li>
</ul>

<p>「無限の渦」に関しては、プレイ動画を撮ったので、よろしければご覧になってほしい。といってもこれは、裏エンディングの行き方なので、参考にならないかもしれない。正攻法は、もっとまともで深みのあるゲーム体験であるから、その点は安心していただきたい。</p>

<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/xxiqVo97J4Q?si=awv7jvJ-2aq9szSX" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen=""></iframe>

<h2 id="原神はじめたての感想">『原神』はじめたての感想</h2>

<h3 id="圧倒的な物量">圧倒的な物量</h3>

<p>『原神』は怪物のようなゲームだ。 100% なんて、終わりそうにない。マップを 80% にするのすら、かなり大変である。</p>

<p>もし今後、私が会社からもうお前はいらないと言われたら、残りの余生は『原神』をやってのんびり過ごそうと思う。（立派な会社なのでそんなことをいうはずもないが。）</p>

<p>私は初心者だが、現時点でも色々指摘できるポイントがある。確実に言えるのが、物量が莫大であるということである。</p>

<p>『崩壊：スターレイル』だと、私程度の腕前でも、だいたい 1 バージョンあたり 12 時間くらいあれば、アチーブメントもほぼ全て獲得できる<sup id="fnref:1" role="doc-noteref"><a href="#fn:1" class="footnote" rel="footnote">1</a></sup>。この前の Ver.3.6 であれば、 8 時間はストーリー、 2 時間はイベント、 2 時間は探索である。『スターレイル』は、ゲームが苦手な人でも、主要部分を完全消化できるように工夫がなされている。</p>

<p>この点、『原神』はそもそもマップが広大で、精緻に宝箱やギミックが敷き詰められている。ムービーシーンも明らかに『スターレイル』『ゼンゼロ』よりも長い。 <strong>1 バージョンあたり何時間のプレイを想定しているのであろうか。戦力不足の私には、全くわからない。</strong></p>

<h3 id="マルチプレイに感動">マルチプレイに感動</h3>

<p>しかし、この膨大さは、我々のようなカジュアル勢の壁となるのではなく、 <strong>マルチプレイの楽しみ</strong> になっている。</p>

<p>私がちまちまやっていると、私のテイワットを訪問し、お手伝いしてくれる人が現れる。「手伝うことありませんか？」といい、親切にしてくださる。私が素材を集めていると、きっと退屈であるだろうに、お付き合いしてくださる。先輩旅人として、道中の宝箱の獲得を手伝ってくださり、敵も倒してくださる。ワープポイントの解放も手伝ってくださる。私がわかるように、ギミックをチャットで教えてくださる。そういう方が、複数人いる。</p>

<p>このようなマルチプレイに参加しても、彼らのゲーム内報酬は、ほとんど何もない。自分の世界でも手に入る敵素材程度である。だから、わざわざ私のテイワットに入って、上記のようなガイドをしてくださるのは、「ガチ勢による完全なるボランティア」である。</p>

<p><strong>こんなに心が温かくなるゲームは、他に経験したことがない。</strong> ハマってしまう人が続出するだろうと思った。ガチゲーマーとカジュアル勢を同時に楽しませている。</p>

<p>こういう体験をするたびに、私は結構感動している。 ほぼ確実に、手伝ってくださる方は、私よりも若い人である。プレイ時間帯も考慮すると（注：私はとても早く寝る）、高校生や大学生であろう。見ず知らずの初心者に、スマートフォンで懸命にガイドしてくださるのは、ありがたくて涙が出そうになる。また、そういう方が後進に控えていることは、心強いことである。これだけ高度なオープンワールドゲームなのだから、相応の学力、計画性、記憶力、臨機応変度合いも必要である。彼らは、完璧にこなしている。</p>

<p>私が学生時代を過ごした 10 年間は、デフレの時代であった。成長もなく無気力で、振り返れば十分安定している時代であった。対して現代は、混沌としており、安泰な職業は 1 つもあるはずもなく、先を見通すことは誰にもできない。しかし、未来は必ず切り開かれる。若い人は、私たちが辿り着けないところよりも先を進むし、私たちが乗り越えられない困難に打ち勝ち、光のある方向へ進んでいく。令和の時代に平成の宿題が次々に片付く様子を見ていると、その蓋然性は極めて高い。途中で痛みを伴うかもしれないが、私は最後の結末を疑っていない。</p>
<div class="footnotes" role="doc-endnotes">
  <ol>
    <li id="fn:1" role="doc-endnote">
      <p>本記事執筆時点で、私が『スターレイル』で獲得できていないアチーブメントは 6 つある。 2 つは悪名高き「プレデター」「瞬く間」、 1 つは「影は百度死ぬ（八）」。ファイノン・モーディス、および、セイレンス・ケリュドラのすべてを引いていないので、さらに 3 つ達成できていない。それら以外はすべて獲得している（あるいは確実に獲得見込みである）。最初の 2 つ以外はやがて獲得できるだろう。更に脱線すると、『ゼンレスゾーンゼロ』は、本記事執筆時点では、アチーブメントをすべて獲得している（あるいは確実に獲得見込みである）。 <a href="#fnref:1" class="reversefootnote" role="doc-backlink">&#8617;</a></p>
    </li>
  </ol>
</div>]]></content><author><name>Kazune Takahashi</name></author><category term="diary" /><summary type="html"><![CDATA[前回の記事からの変更点]]></summary></entry><entry><title type="html">お盆の出勤</title><link href="http://kazune-lab.net/diary/2025/08/17/diary/" rel="alternate" type="text/html" title="お盆の出勤" /><published>2025-08-17T00:00:00+09:00</published><updated>2025-08-17T00:00:00+09:00</updated><id>http://kazune-lab.net/diary/2025/08/17/diary</id><content type="html" xml:base="http://kazune-lab.net/diary/2025/08/17/diary/"><![CDATA[<h2 id="日記">日記</h2>

<p>本社に 3 日連続で行くと疲れてしまい、翌日が使い物にならない。この「3 日」というのを、一つの目安にしておこうと思う。</p>

<p>今の部署のよいところはいろいろあるが、また一つ気がついたのは、仕事を引き受けてくれる人が多いということである。何でもよいので好きなことを発表してくれないか、というと、すぐに快諾してくださる。話を聞きたいと言うと、すぐにつなげてくださる。</p>

<p>そういうわけで、昨日から『崩壊：スターレイル』の Ver.3.4 の本編をやっている。まずマダム・ヘルタがかっこよくて、その時点で結構しびれている。ヘルタは猛烈に頭が良く、ときに恐ろしさを感じるけれども、人の道を踏み外していない。そこがよい。</p>

<p>この後、長夜月が出てくる。性格も好みだったらどうしようか。</p>

<p>オンパロス編は、猛烈に組み立て方がうまいと思う。そろそろゲームの感想を述べてみたいが、いつになるか。</p>

<p>レストラン経営をするイベントは、電車の中で済ませてある。電車の中で、私より年上のおじさんがセイレンスを早速使って遺物厳選周回をしているのを見て、ほっこりした。</p>

<h2 id="どんな人と一緒に働きたいか">どんな人と一緒に働きたいか</h2>

<p>「どんな人と一緒に働きたいか」を考える機会があった。私のような者が人のことを論評するなど恐れ多いが、仮にできるとして、私なりに考えたことを述べる。</p>

<p>正しい意味が伝わらないような書き方をする。ここに正確に書くのは若干はばかられるので、必要なら喫茶店やオンライン会話で直接聞いてほしい。</p>

<h3 id="失敗する人">失敗する人</h3>

<p>失敗する人は、「実力よりも大きな自信を持っている人」である。</p>

<p>こういう人は、許容できる以上のリスクを日頃からとってしまい、節目節目で関門を突破できない。リスクが小さいように見えても、実は大きなリスクを伴っていないか。逆に、リスクが大きいように見えて、実は小さいというものはないだろうか。実力よりもはるかに大きな自信を持っていると、目も曇りやすいので見逃しやすい。実力がない分、失敗もしやすい。いいことは、なにもない。</p>

<h3 id="成功する人">成功する人</h3>

<p>成功する人は、「運の良い人」である。</p>

<p>生い立ちから今のポジションに至るまで、丁寧に自己紹介をしてくださる方がいて、多くの方がそれに習って自分の生い立ちを語ってくださった。人生の節目で、私が書いた意味での “運の良さ” がある。それができる人は、向いていると思う。あくまで個人的な見立てでは、「運の良くない人」は、どこかの段階で選別されている。</p>

<p>実力があっても、運の良さがないと、結果が伴わない。逆に、実力がさほど高くなくとも恒常的にうまくいっている人がいるのは、こういうところが理由である。</p>

<p>世の中にはびこる「人生の攻略法」では、実力の方を伸ばすことで、運の良さの方はケアしない。少なくともセルフケアはしないという、極振り・全振り戦略を取ることが多い。別の見方では、人生の成功を親が子に授けるには、先行逃げ切り型しか戦略がないとも表現できよう。しかし、世の中の変化は、往々にしてそれを許さない。子に確実に人生を攻略させるには、カネを教育に変換して子に与えるだけでは足りなくて、カネを直接子に差し入れる必要がある。それを実行できる十分条件としての額は、普通の親が 1 代で築けるものではない。</p>

<p>こういうわけだから、通常の庶民は、”実力の高さ” を伸ばすだけの戦略では、どこかで行き詰まる。”運の良さ” の方を伸ばすことのほうが、はるかに重要である。さらにそれに加えて、”時間軸” の影響も見極める必要がある。まずは “運の良さ” を育んでいくことが、成功を引き寄せるであろう。</p>]]></content><author><name>Kazune Takahashi</name></author><category term="diary" /><summary type="html"><![CDATA[日記]]></summary></entry><entry><title type="html">ゲームの計画（一部）</title><link href="http://kazune-lab.net/diary/2025/08/12/diary/" rel="alternate" type="text/html" title="ゲームの計画（一部）" /><published>2025-08-12T00:00:00+09:00</published><updated>2025-08-12T00:00:00+09:00</updated><id>http://kazune-lab.net/diary/2025/08/12/diary</id><content type="html" xml:base="http://kazune-lab.net/diary/2025/08/12/diary/"><![CDATA[<p>人生でやりたいことをすべてやって、攻略率が 100% になったとしても、ゲームの攻略率が 100% になるわけではない。暇があれば、やるしかない。現状の整理状態を書く。</p>

<p>研究開発の計画も、以下のようなレベルで立てているが、それを書くと情報漏洩になりかねないので、ゲームの話だけをする。</p>

<h2 id="2025-年度にやるもの">2025 年度にやるもの</h2>

<h3 id="崩壊-3rd-第-1-部--第-15-部">『崩壊 3rd』 第 1 部 ＋ 第 1.5 部</h3>

<p>第 1 部は終わりそう。しかし最後の章が長い。洗濯物を畳んだり、本棚の埃をとったりしながら、ゆっくりやっている。</p>

<p>グレーシュちゃんが結構好みだが（古の楽園編で一番感銘を受けた）、どうしてお姉さん形態が登場しているのかわかっていない。ヴィタも結構好きな感じだが、どういう過去があるクズお姉さんなのか 2 部では説明がないので、やはり 1.5 部までやらねばならない。</p>

<h3 id="final-fantasy-vii-rebirth">『FINAL FANTASY VII REBIRTH』</h3>

<p>PS5 版で発売日（2024 年 2 月 29 日）に買ったものの、近年稀に見るボリューム感により、間欠的にやることになった。しかし、雨垂れ石を穿つで、ようやく 1 周目のクリアが見えてきた。現状、プレイ時間は 100 時間を超えている。</p>

<p>ムービーシーンと演出は、圧倒的に優れている。バトルも面白いし、これからハードモードが出てくるとより一層面白くなるであろう。ストーリーラインも素晴らしい。しかしミニゲームも多さと難易度は酷評されるのも無理はなかろう。いつか書くかもしれないが、現代のゲームにおいて、ちょうどよい難易度とは、ゲームに慣れている人が 1 回目で最高報酬をゲットできるような難易度である。このゲームは PS2 や PS3 の時代のゲームの味わいがある。</p>

<h2 id="2026-年度に持ち越すもの">2026 年度に持ち越すもの</h2>

<h3 id="nintendo-switch-2-の購入">Nintendo Switch 2 の購入</h3>

<p>本気を出せば Switch 2 はすぐに買えると思う。しかし、やるゲームが盛り沢山なので、今は購入しなくていいかなとも。限定版本体が出てくるようなタイミングになったら買おうと思う。今は、今すぐ欲しい人に機会を譲る。</p>

<p>Switch のゲームで、遊びきれていないものもある。『ゼルダ TotK』のコログコンプリート、『ゼノブレイドクロス DE』などである。これらも保留。</p>

<h3 id="原神の開始">『原神』の開始</h3>

<p>4 月には始めたいと思っている。おそらく Ver.6 のナドクライには追いつけず、 Ver.7 の開始にも追いつけないだろう。ここで途中を切って合流するか、それとも順番にやっていくかは、そのときに選ぶ。</p>

<p>『崩壊 3rd』の積み残しがある以上、今は着手できない。</p>

<h3 id="その他">その他</h3>

<ul>
  <li>『アサシンクリード シャドウズ』
    <ul>
      <li>追加コンテンツが出揃った時点でやってみる。今は保留でよかろう。</li>
    </ul>
  </li>
  <li>『デススト』
    <ul>
      <li>2 が PS5 版で発売されているが、これも PC 版で出た後で 1・2 を同時にやればよかろう。</li>
    </ul>
  </li>
  <li>『サイレントヒル 2』『サイレントヒル f』『メタルギアソリッドΔ』
    <ul>
      <li>2025 年度中にいくつかやってもよいが、全部はやれないと思う。</li>
    </ul>
  </li>
</ul>

<h2 id="夏休みにやったゲーム">夏休みにやったゲーム</h2>

<p>夏休みは 4 日しかなかったが（人間ドック休暇＋3 連休）、やったゲームをいくつか書いてみる。やったゲームはこれ以外にもある。</p>

<ul>
  <li>『FINAL FANTASY VII REBIRTH』『崩壊 3rd』
    <ul>
      <li>上述の通り。</li>
    </ul>
  </li>
  <li>『Avowed』
    <ul>
      <li>無駄な要素がまったくなく、快適なゲームである。 RPG を知り尽くした Obsidian Entertainment の作品である。</li>
    </ul>
  </li>
  <li>『メタファー：リファンタジオ』
    <ul>
      <li>ようやくやれる時間が取れた。</li>
      <li>ATLUS ファンからは意外と不評なようだが、その理由は、事前アナウンスや期待とは異なり、『ペルソナ』シリーズと同一の要素が多かったからであろう。逆に言えば、「面白ければそれで別に良い」という人は、満足する可能性が高い。ゲームとしては間違いなく良作ゲームである。</li>
      <li>しかし、もう 1 つ問題があって、現在のターン制コマンド RPG は『崩壊：スターレイル』が基準になっている。『崩壊：スターレイル』の壁は圧倒的に高く、そちらに時間を注いだほうがよいと私は思ってしまった。その意味でも、『メタファー：リファンタジオ』には、明確な差別化要素、合理的で革命的な新要素、そしてさらなる演出の高速化が必要であったように思う。</li>
    </ul>
  </li>
  <li>『NINJA GAIDEN 2 Black』
    <ul>
      <li>私の 3D アクションゲームの基本はこれ。未だに古びない。</li>
      <li>『NINJA GAIDEN 4』に備えて、準備体操をしておいている。</li>
    </ul>
  </li>
</ul>]]></content><author><name>Kazune Takahashi</name></author><category term="diary" /><summary type="html"><![CDATA[人生でやりたいことをすべてやって、攻略率が 100% になったとしても、ゲームの攻略率が 100% になるわけではない。暇があれば、やるしかない。現状の整理状態を書く。]]></summary></entry><entry><title type="html">批判を受けると</title><link href="http://kazune-lab.net/diary/2025/08/07/diary/" rel="alternate" type="text/html" title="批判を受けると" /><published>2025-08-07T00:00:00+09:00</published><updated>2025-08-07T00:00:00+09:00</updated><id>http://kazune-lab.net/diary/2025/08/07/diary</id><content type="html" xml:base="http://kazune-lab.net/diary/2025/08/07/diary/"><![CDATA[<p>趣旨が伝わりやすいように書き直す。(8/9 更新)</p>

<p>まず、建設的な批判は、ありがたいのは当然のことである。足りないところ、伸ばすべきところを示してくださり、進むべき道がわかる。自分では気が付かなかったことを、親切にも教えてくださる。豊富な専門知識と経験に裏打ちされている。そういうのは、見ればわかる。温かい気持ちになる。</p>

<p>ここでいう批判とは、そういう優れた批判ではない。感情的で、些細または無意味なものである。相手を貶して、自分の気持ちだけ満足させたい。そういう下品なタイプの批判を受けると、私がどういう気持ちになるかを述べる。</p>

<p>最近は、批判されると「やったー」と思うようになってきた。</p>

<p>例えば自分の住んでいるところが批判されていると、この場所は今後伸びていくと確信できるようになった。変なやつ、わけがわからんと言われるのも、その人を活かしきれている組織が巧みであると言っていることになるので、我々は上昇していくことになる。</p>

<p>私も 30 歳くらいまでは、批判されると「嫌だな」という気持ちになっていた。しかし、何度も経験しているうちに、法則がわかってきた。因果関係がわかり、今では、批判を言われた瞬間に、喜ぶようになった。頼んでもいないのに、無料で我々を応援してくれている。</p>

<p>少なくとも普通の人は、高度な資格を持っている人、先生と呼ばれる人、高得点を取れている人、優れた教育を受けている人、良い学校を卒業した人というものは、立派だと思うはずである。そういう人たちが、日本最底辺の下品なやつらと同類になってでも、批判したい。自分を下げてでも、貶したい。叩いて、気持ちよくなりたい。こういうふうに退行してしまうのは、なぜかというと、相手がそれほどまでに優れたものを持っていて、それを自力で超えることを諦めるしかないからである。こういう嫉妬は養分になって、上昇気流を形成する。</p>

<p>近年は、陰謀論という逆神までいるので、批判されると悲しくなるどころか嬉しくなるべきであろう。</p>

<p>最近は、数学の先生は、金融業界の揶揄をしてくださらなくなったので、とても淋しく感じている。「純粋な数学への興味によってであり、儲けるためではない」「資本主義はくだらない」というようなものである。この上で、「俺より不優秀だから就職するしかなかった」「数学がダメでも民間企業が雇ってくれる」のようなことを言うかどうかは、人によるが、歓迎する。この手のことを発言することで気持ちを整え、歪みを作り出してほしい。歪みがあればあるほど、相対的に負担もリスクも小さくなる。</p>

<p>もう少し言うと、データサイエンスへの批判は足りていない。「あんなものは高度な数学の洗礼を受けた者がやるものではない」「コンピュータを触っていると数学はできなくなる」のような批判が教授陣からあからさまに出てくるようになると、ビジネスとしても学術としても立派に成熟してきた、安定してきたということになるであろう。それまでは、何回かかかるリセットを乗り越え、札束を積み上げる勝負をし続ける覚悟がいるように思う。</p>]]></content><author><name>Kazune Takahashi</name></author><category term="diary" /><summary type="html"><![CDATA[趣旨が伝わりやすいように書き直す。(8/9 更新)]]></summary></entry><entry><title type="html">16 年後の答え合わせ</title><link href="http://kazune-lab.net/diary/2025/07/20/diary/" rel="alternate" type="text/html" title="16 年後の答え合わせ" /><published>2025-07-20T00:00:00+09:00</published><updated>2025-07-20T00:00:00+09:00</updated><id>http://kazune-lab.net/diary/2025/07/20/diary</id><content type="html" xml:base="http://kazune-lab.net/diary/2025/07/20/diary/"><![CDATA[<h2 id="寝ることが幸せ">寝ることが幸せ</h2>

<p>私にとって最大の幸せは、寝ることであると結論した。寝るために、日中、起きている。</p>

<p>人生でやりたいことは、全部やった。人生の目標は、全部叶えられた。</p>

<p>あとは、寝ることを楽しみに、残りの人生を生きていこうと思う。</p>

<h2 id="学部-1-年生の頃の話">学部 1 年生の頃の話</h2>

<p>私が学部 1 年生の頃、線形代数の講義があった。先生の名前は調べればわかるだろうから書くと、海老原先生である。何度も言う通り、私は理科一類に不合格になっているので、2009 年度のことである。</p>

<p>人の話を聞く限り、私の所属していたクラスは、あまり良いクラスではなかった。雰囲気を伝えるために、一番象徴的なことを書く。</p>

<p>私が大学生だった頃は、メーリングリストでクラス内の連絡を取り合っていた。秋学期になり、このメーリングリストは途中からパッタリと使われなくなった。後で知ったのだが、心無い人が仲の良い人を選抜し、新しいメーリングリストを作って、私を含めた一部の人をハブにしたのであった。</p>

<p>話はこれで終わりではない。その後、半年後くらいに、新メーリングリストの中で対立が起き、新メーリングリストは真っ二つに分裂した。こうしてクラスは空中分解した。もはや、現代の寓話である。</p>

<p>最初の段階で、おかしいと思って声を上げ、反対の行動をする人が出なかったのだろうかと思う。</p>

<p>このうえ、数学と関係がない理科二・三類というクラスだから、線形代数の講義の態度は最低・最悪であった。講義開始から 30 分くらいすると、私語でガヤガヤしていた。昼間のファミレスのような状態になっていた。海老原先生は、前の方に座っているわずか数人のために授業をしている状態であった。毎週、埼玉県からわざわざ駒場に来て講義をしてくださっているのだから、なんて無念なんだろうと思った。</p>

<p>どれだけ血筋が優れていても、両親がカネを注いでも、良い環境を与えられても、試験で高得点をとっても、それでもいじめは起きるし、学級崩壊は起きる。</p>

<p>前置きが長くなった。この日記で数学の話をするためには、カモフラージュが重要である。それが終わったので、ここから本題に入る。</p>

<p>あるとき、海老原先生は、ファミレス状態である教室を見かねて、「線形代数は、実社会や医学とも関係があります」という話をしてくださった。「例えば MRI や CT のような画像解析では、計測した信号から画像を復元するときに、線形代数は重要なのです」という話であった。</p>

<p>私は自閉症スペクトラムなので、先生の話で印象的だった場面は、覚えている。この場面も、その 1 つである。そういうわけでこのことをずっと覚えていたが、どういう意味なのかがわかるまで、とても時間がかかった。</p>

<p>まず CT についてである。これはラドン変換・ラドン逆変換のことであろう。修士課程 1 年のときに、新井先生が 500 番台講義である基礎解析学講義で解説してくださった。「トモグラフィー」などで調べてみると概説が出てくるであろう。私の理解では、定義域が 2 次元の場合は、ラドン逆変換は解析学の意味でより正確に書けるというところが重要なポイントになっている。CT を浴びるのが、3 次元ではなく、2 次元断面図で済むというのは、人間にとってはとても幸運なことではないかと、当時、感想を持った。</p>

<p>ラドン変換は関数空間上の線形作用素であるから、当然、行列と行列式程度の知識では太刀打ちできず、学部 2 学期の線形空間・線形写像の知識が基礎になる。そういう意味でも、海老原先生が「重要なのです」と解説するのは理にかなっている。</p>

<p>次に MRI についてである。こちらは原理では、情報理論であるところのナイキスト・シャノンの標本化定理がポイントになるので、そんなに線形代数という感じではないと思う。しかし、この話は、圧縮センシングにより高速化することと関連している。詳しくは Candes and Wakin の解説<sup id="fnref:1" role="doc-noteref"><a href="#fn:1" class="footnote" rel="footnote">1</a></sup>を参照してほしい。この日記は変な数学の人を寄せ付けたくないのであえて適当に書いておくと、標本化定理の要求よりもずっと少ない数しかデータがなくても、変換元と変換先の基底に非干渉性があれば、 $l^1$ 最小解を求めることにより、非常に高い確率で画像が再現できる。このことが Candes, Romberg and Tao<sup id="fnref:2" role="doc-noteref"><a href="#fn:2" class="footnote" rel="footnote">2</a></sup> によって示されていた。これにより、撮影時間の減少につながる。</p>

<p>示されたのは 2006 年、解説記事が 2008 年、海老原先生の講義が 2009 年なので、時期はぴったりである。海老原先生は、このことを指していたのではないかと、勝手に思っている。そして、このことをわかるためには、同じ線形空間でもノルムは複数入りうるということを納得していないと門前払いである。</p>

<p>CT の原理の話を知ったのは、講義から 4 年後である。MRI の高速化の話は、最近知ったので、講義から 15 - 16 年後である。数学の疑問は、そのくらいの時間をかけて解決されるものである。ある意味で「少年老い易く学成り難し」である。もしも、疑問の解決が、発芽して花を開くことに例えられるならば、そのためには、最初の種が蒔かれていることが絶対の必要条件である。あのとき、海老原先生がくださった種を、私は受け取り、植えることができた。当時の私はすでに不貞腐れていて、やる気を失っていたが、クラスの雰囲気に飲み込まれず、勉強する意思だけはあった。高度化が進んでいく現代社会では、線形代数に一定以上取り組んだ者と、最初から捨てた者の差は、ますます大きな差になっていく<sup id="fnref:3" role="doc-noteref"><a href="#fn:3" class="footnote" rel="footnote">3</a></sup>。</p>

<div class="footnotes" role="doc-endnotes">
  <ol>
    <li id="fn:1" role="doc-endnote">
      <p>E. J. Candes and M. B. Wakin, “An Introduction To Compressive Sampling,” in IEEE Signal Processing Magazine, vol. 25, no. 2, pp. 21-30, March 2008, doi: 10.1109/MSP.2007.914731. <a href="#fnref:1" class="reversefootnote" role="doc-backlink">&#8617;</a></p>
    </li>
    <li id="fn:2" role="doc-endnote">
      <p>E. J. Candes, J. Romberg and T. Tao, “Robust uncertainty principles: exact signal reconstruction from highly incomplete frequency information,” in IEEE Transactions on Information Theory, vol. 52, no. 2, pp. 489-509, Feb. 2006, doi: 10.1109/TIT.2005.862083. <a href="#fnref:2" class="reversefootnote" role="doc-backlink">&#8617;</a></p>
    </li>
    <li id="fn:3" role="doc-endnote">
      <p>つまり、この話には「花を開いた後の続き」もあるが、日記には数学の話を書かないようにしているので、そこは省略する。興味がある人は、研究開発に関係があるポジションで入社し、本社の中で私に聞いてほしい。 <a href="#fnref:3" class="reversefootnote" role="doc-backlink">&#8617;</a></p>
    </li>
  </ol>
</div>]]></content><author><name>Kazune Takahashi</name></author><category term="diary" /><summary type="html"><![CDATA[寝ることが幸せ]]></summary></entry><entry><title type="html">好きな言葉について</title><link href="http://kazune-lab.net/diary/2025/07/14/diary/" rel="alternate" type="text/html" title="好きな言葉について" /><published>2025-07-14T00:00:00+09:00</published><updated>2025-07-14T00:00:00+09:00</updated><id>http://kazune-lab.net/diary/2025/07/14/diary</id><content type="html" xml:base="http://kazune-lab.net/diary/2025/07/14/diary/"><![CDATA[<h2 id="序文">序文</h2>

<p>労働時間の管理の関係で、土日に論文や本を読むことには、少なくとも、ためらいがある。とはいえ、つい考えてしまうのが常である。現在の私は、一部の例外を除けば、休日を自由に使ってよいことになっている。しかし、それでもこうしたことをしていると、いつまでも気が休まらない。</p>

<p>この前の「私の履歴書」で、オプジーボで著名な本庶先生が、「ゴルフをしているときは研究を忘れられる。一度頭がリセットされる」といった趣旨のことを書かれていた。私にとっての “それ” は、言うまでもなくビデオゲームであろう。フルボイスの 3D CG でシナリオが展開されるゲームは、時間がかかる。そこがよい。洗濯物を畳んだり、本棚を掃除したりもできる。</p>

<p>朝早くから仕事を始めると、やはり労働時間の管理上問題が生じるので、本日の早朝は文章を書いてみる。</p>

<h2 id="好きな言葉">好きな言葉</h2>

<p>組織が定めた規範の中にも、好ましいものはある。ここではそれとかぶるものは除外する。日記は組織とは関係がないからである。</p>

<p>以下に挙げる言葉は、必ずしも原義に忠実ではなく、私なりに <strong>別の意味合い</strong> を付与している。その点を太字で強調しておく。</p>

<h3 id="実るほど頭を垂れる稲穂かな">実るほど頭を垂れる稲穂かな</h3>

<p>資本主義社会においては、物事が順調なときには加速していくのがよい。というより、そうする他にない。また、たとえ順調でないときでも、周囲の人々に感謝する心は持ち続けるべきである。したがって、自分が順調であるかどうかと感謝の質とは、関係があるべきではない。</p>

<p>私の勝手な理解では、<strong>うまくいっているときほど、丁寧な仕事をせよ</strong> という意味である。順調に出世すると、早々に一国一城の主のような大きな気持ちになってしまう人はしばしばいる。そうして奢りが生じ、やがて躓く。そうなる人とそうならない人の分かれ目は、順調なときにより一層丁寧な仕事ができるかどうかにある。</p>

<h3 id="神は細部に宿る">神は細部に宿る</h3>

<p>Fate/Grand Order が好きな人は、皆この言葉が好きである。本当だろうか。</p>

<p>すべての権力を、まるで神から授かった自らの権能だと思い込んでいる自己中心的な人が上にいると、細かな改善点を積み重ねることは、極めて報われにくい行動に思える。やる気を失ってしまうかもしれない。</p>

<p>私の勝手な理解では、<strong>細かい改善点でも、見ている人は必ずいる</strong> という意味である。「こんなことをしても意味がないのではないか」と思われるようなことでも、見ている人はいるものである。数年後に報われることもある。1 回目の成功は偶然と片づけられるかもしれないが、2 回、3 回と積み重なれば、偶然とは言えなくなってくる。意欲をそがれることなく、そこまで辿り着くことが大事である。</p>

<h3 id="勝って兜の緒を締めよ">勝って兜の緒を締めよ</h3>

<p>私の勝手な理解では、<strong>他の人が休憩しているときに、働くべきだ</strong> という意味である。たとえば試験が終わった後、大半の人は休憩に入るため、施設が空いている。ゆえに、快適に勉強できる。そのうえ、間違えた箇所の反省もできる。また、ゴールデンウィークの中日やお盆休み、年末年始、長期休暇期間中は、電車も会議室も空いているので、出勤にぴったりである。こうした時間を有効活用できるかどうかで、明確に技能や理解の差がつく。</p>

<p>このような行動は、思いつきでやるのではなく、10 年、15 年という長期にわたって継続すべきである。</p>

<p>有給休暇は、普段働いているときに過密スケジュールを避けるために使えばよいであろう。ただし、ここに書いたことは理想論であることも付記しておく。他のメンバーや家族の都合もあり、他人と休みをずらすことができない場合もありうる。</p>]]></content><author><name>Kazune Takahashi</name></author><category term="diary" /><summary type="html"><![CDATA[序文]]></summary></entry><entry><title type="html">日記</title><link href="http://kazune-lab.net/diary/2025/07/09/diary.md/" rel="alternate" type="text/html" title="日記" /><published>2025-07-09T00:00:00+09:00</published><updated>2025-07-09T00:00:00+09:00</updated><id>http://kazune-lab.net/diary/2025/07/09/diary.md</id><content type="html" xml:base="http://kazune-lab.net/diary/2025/07/09/diary.md/"><![CDATA[<p>私の好きなゲームが 2 つ同時にシナリオを更新してくる。どうやって処理しようか。</p>

<h2 id="もうすぐ崩壊-3rd第-1-部をクリアできる">もうすぐ『崩壊 3rd』第 1 部をクリアできる。</h2>

<p>実は『崩壊 3rd』の第 1 部をまだクリアしていない。私には不釣り合いな立派な企業で研究開発をやらせてもらっていて、しかも最近は出社義務も少々あるという状態なので、ゲームをやるのは大変である。それでもなんとか進めてきている。</p>

<p>『崩壊：スターレイル』『ゼンレスゾーンゼロ』は、だいたい更新についていっており、ほぼ全部のアチーブメントを開放している。『崩壊 3rd』の第 2 部は更新のたびに開封できているが、これがほぼ限界点で、その結果、第 1 部はまだ開封しきっていない。</p>

<p>だが、それでも根気よく、何も予定のない週末は『崩壊 3rd』を開封してきていた。「土日に仕事をしてはいけない」が功を奏している。ビジュアルノベルも漫画も制覇するのは大変であったが、ここにきて第 1 部の終わりがようやく見えてきた。</p>

<p>『崩壊 3rd』は、第 1 部が終わっても第 1.5 部がある。しかもこれで終わりではなく、ラスボスとして『原神』が残っている。『原神』の開封はかなり後になると思う。『原神』は毎日ログインはしているが、ほぼまったく開封していない状況である。『原神』を知っている会社の人に言ったら笑っていた。</p>

<p>このうえに他のゲームもぼちぼちやっているわけで、それはもう、大変である。</p>

<p>研究開発のために、平日に本や論文を朝から晩まで読んでいるほうが、よっぽど癒やしの時間になっている。どうしてこんなに辛いのに、ゲームをやっているのだろうかと思ってしまう。</p>

<p>理由があるとすれば、最後まで見て、全体像を把握したいからだ。私なりに “何か” に気が付きたいからである。</p>

<p>例えば、この前の『崩壊：スターレイル』Ver.3.4 更新分では、キュレネがブランコに乗っていたけれども、登場の仕方としては反則に近いと思った。そういうのを見ると「にま〜っ」とする。その “瞬間” に出会うために、普段からたくさんの苦労をしている。</p>

<h2 id="気づき">気づき</h2>

<blockquote>
  <p>既存の評価軸に当てはめようとしても、上手く評価されない。高橋さんの場合は、それには意味がない。得意なことをそのまま伸ばせば、それでよい。</p>
</blockquote>

<p>生まれてから今まで、一度もそういうふうに考えたことがなかった。初めて気がついたことであった。</p>

<p>よく思い出してみると、私は幼稚園から大学院博士課程修了までの 26 年間、1 度たりとも優等生であったことはなかった。本人が勝手に問題を解決してくるので、先生方は、仕方なく、不本意ながら点数をくれていただけであった。自分の言うことを何も聞かない。気に入らない。好かれるムーブをしてこない。それを見た生徒たちは、そりゃ苛烈にいじめたくなるよなと思う。先生も “応援” してくれる。私の父親は、大学 4 年生のときに、私が自殺をしたらそのことを自慢すると平然と発言していた。</p>

<p>言われたことを、言われたとおりにするのがとても苦手である。そのことには、20 代後半くらいに気がついていた。しかし、それを評価軸の問題であると認識したことがなかった。既存の評価軸があるから、言われたことを言われたとおりにやらないといけなくなり、ゆえに、それをうまくできない私は、バカ息子、劣等生、できの悪い学生だったのである。ついこの前も、「このスライドの雛形を埋めて数分間話せ」と言われたときに、やはりうまくできなかった。</p>

<p>だが、今の職場は、そういうときにフォローが効く体制になっていることに気がついた。そもそも、「自分で作ったスライドも持っていけ」と言われていた。すると、「残り 3 分間あるけれども、そのスライドを発表してほしい」と言われた。それは参加者に深い印象を残したようだった。「そういう展開になると思っていた」という。</p>

<p>「高橋さんにしかできない貢献をしてほしい」</p>

<p>全部、仕組まれているのではないか。そういう環境が整っているのは、驚くことである。</p>]]></content><author><name>Kazune Takahashi</name></author><category term="diary" /><summary type="html"><![CDATA[私の好きなゲームが 2 つ同時にシナリオを更新してくる。どうやって処理しようか。]]></summary></entry><entry><title type="html">学生時代にやらずに後悔していること</title><link href="http://kazune-lab.net/diary/2025/06/27/diary.md/" rel="alternate" type="text/html" title="学生時代にやらずに後悔していること" /><published>2025-06-27T00:00:00+09:00</published><updated>2025-06-27T00:00:00+09:00</updated><id>http://kazune-lab.net/diary/2025/06/27/diary.md</id><content type="html" xml:base="http://kazune-lab.net/diary/2025/06/27/diary.md/"><![CDATA[<p>今日は早く目が覚めてしまった。学生時代にやっておくべきだったこと、後悔していることについて書く。</p>

<h2 id="借金をしておくべきだった">借金をしておくべきだった</h2>

<p>一般的に、借金がどれほど有利な手段であったか（少なくとも私の学生時代まではそうだったか）は、信頼できる情報に当たればすぐにわかる。多くの人が借金について説明してくれているので、ここでは詳細には触れない。</p>

<p>話をややこしくしているのは、博士課程以降、私がリーディング大学院の奨学金を受給していたことだ。この状態でも低金利で借り入れが可能だったかどうかは、当時の制度をよく調べてみないとわからない。おそらく難しかったのではないかというのが直感的な印象だ。</p>

<p>しかし、学部生から修士課程までの 6 年間は、借り入れが可能だったのだから、その機会を活かしておくべきだった。</p>

<h2 id="留年または休学をしておくべきだった">留年または休学をしておくべきだった</h2>

<p>多くの人のおかげで、今の私は少なくとも自分が満足できる待遇を得ている。しかし、今の私には「学生に戻る」ということができない。</p>

<p>単に「もう一度学生になって研究がしたい」という話ではない。誤解のないよう、以下に説明を続ける。</p>

<p>現在の毎日はとても充実している。私は、自分が望んだ通りに、望むだけ、自由に研究開発に打ち込むことができる。その他の業務は極限まで少ない。そのため、今の仕事をやめて大学院に行きたいとは思わない。むしろ、それには意味がない。研究に没頭したいという理由で今の仕事を辞めて大学院に行くのは、矛盾している。</p>

<p>ただ、学生時代のように、まったく意味のない「空白の時間」を過ごすことは、今の私にはもうできない。会社は私に賃金を支払い、さまざまな制度を提供してくれている。その対価として、私が使う時間には、会社にとっても何らかの意味が求められる。裏を返せば、私自身の裁量でその時間を無価値にすることはできない。</p>

<p>ところが、大学院生であれば、それが可能だ。今になって思えば、それこそが、真の特権だった。</p>

<p>たとえば、勉強も研究もせず、好きなゲームを 1 年間やり続ける。毎日起きて、本を読んで過ごし、眠る。それで別にかまわない。何も生産しないし、稼ぎもしない。そういう「無意味なこと」に時間を費やせる余裕は、今の仕事をしている限り決して得られない。研究がしたいわけではない。研究は、就職後に好きなだけできるからだ。</p>

<p>このように考えてみると、もし過去の自分に対して今の自分の資産を「送金」できるのなら、資金的には十分可能である。これからも働いて収入があるのだから、なおさらだ。しかし、実際にはどれほど「送金」したくてもそれはできない。「過去を伸ばす」ことでしか、その経験は得られなかった。</p>

<p>体調を崩して留年したことは不幸ではあったが、こうした観点から見れば、留年できたのは奇跡的な偶然であった。たとえどれだけお金を支払っても、仕事を辞めても、今の私が 20 代の 1 年間を「空白の 1 年」に変えることはできない。ゆえに、欲を言えば、もう 1 年、留年しておくべきだった。</p>

<p>とはいえ、この選択もまた現実的には難しかった部分がある。私が大学院を修了したのは 2019 年 3 月だったが、もし 1 年留年していたら、修了は 2020 年 3 月。ちょうど最初の緊急事態宣言が出ていた頃だ。</p>

<p>この時期に大学院に在籍していた人々が、修了時に相当な困難を経験していたことは、言うまでもない。仮に休学していたとしても、コロナ禍をうまく乗り越えるのは難しかっただろう。たしかに、先に述べた通り借金はできたかもしれない。しかし与信には限界があり、何度も留年や休学を繰り返すのは現実的ではなかった可能性が高い。ゆえに、この選択肢自体が、そもそも幻だったのかもしれない。</p>]]></content><author><name>Kazune Takahashi</name></author><category term="diary" /><summary type="html"><![CDATA[今日は早く目が覚めてしまった。学生時代にやっておくべきだったこと、後悔していることについて書く。]]></summary></entry></feed>