本社に通うことを楽しみにしている理由

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本年度から、私は時々本社に通うことになった。本社に通うことを辛いと思ったことは 1 度たりともない。「明日は本社に行けるのか。楽しみだな」と思いながら前日を過ごしている。

6 歳から 29 歳まで、学校に通うのが 1 秒も楽しくなく、苦痛で苦痛でたまらなかったこの私が、本社に通うことを楽しみにしている理由を述べる。

弁当や飲食店が充実している

豊洲で買える弁当は、お値段が張るが、それもあって、通常よりも美味しいものが食べられる。たいてい、昼食は弁当とサラダである。

湾岸部に住む都民ならば皆好きであろう「アーバンドック ららぽーと豊洲」が隣接しているので、豊富な施設を日常使用できる。たいてい、ららぽーとで夕食を食べる。豊洲市場が近くにあることもあり、他の施設の飲食店も充実している。食後の散歩にもちょうどよい。

この前も書いた通り、都心である本社近辺には住もうとは思わない。しかし、本社のある場所は、とても優れた場所である。通う日は、ご飯を楽しみにしている。

素晴らしい方たちと会議ができる

一定日数以上の本社への出勤は義務である。なので、会議が設定された日を選んで、出社するようにしている。この会議に大いに励まされている。

百戦錬磨の立派な方たちに、私のための時間を取っていただいて、いつも恐縮している。会議をすると、もっとがんばろうという気持ちになり、元気が出てくる。

会議の外でも、庶務の方に、サポートしていただいている。疑問点はすぐ解消する。

他の項目とは異なり、この項目だけは、私がどれだけ努力しても、どれだけお金を費やしても、どれだけ主張しても、自力では達成できない。それが、今、達成できているのは、幸運そのものである。

自分の好きな研究開発に集中できているのは、周りの皆様のおかげである。とても感謝している。

立派な施設で研究開発ができる

私の研究開発は、基本的には、本(論文)と紙とペンがあればよい。だから、本社への勤務日も、会議以外の時間は、研究開発ができる。本社に行っても会議は 30 分程度で終わる。なので、どのように残りの時間を過ごすかは、重要である。

研究開発に最適な施設とは、私の場合、受験勉強に集中できるようなスペースのことである。会議室に空きがあれば、独り占めすることができる。広いし、綺麗で、机も大きく、椅子も快適で、防音も完璧である。窓がある場合は、景色も良い。立派な施設を満喫できている。贅沢な時間を過ごせている。満足度が高い。

会議室の使用については、会議をするために使う人が優先されるべきであると考える。そのため、会議室の予約は直前に入れるようにして、遠慮しながら使用している。ゆえに、混雑する時間帯(昼過ぎ)は、使用できないこともある。そういうときは社内のカフェテリアで過ごす。なので、新しい本社では、会議室がもっと多くなることを願っている。

その他、ウォーターサーバーで、自分好みのぬるま湯を作って飲むことができている。別途、ペットボトルの飲料もあるので、エレベーターで移動が必要な場合もこぼす心配がない。

これ以上、余計な施設が社内にあると、間違いなく私はそこでサボることを画策するだろう。研究開発に集中できないだろうから、会議室や無糖飲料を充実させてくれる本社のバランスはとてもよい。

通勤時間はゲームか本に費やせる

電車の中で iPhone でゲームをやっていれば、勝手に本社についている。

近年のゲームは、 PC や専用機のような据え置き機と、 iPhone や iPad のような携帯機で、同じゲームが動く状況になっている。当然 cross progression にも対応している。

郊外に住んでいるので、本社に通うまでに電車に乗っている時間は長い。電車に乗るのは早朝と早い夕方なので、実は混んでない。長い区間で座れる。ゲームを電車の中でやっていれば、通勤時間は、ただゲームを長時間やっているだけになるので、何の苦痛でもない。

これに気づいてからは、本社に行く日から逆算して、通勤時間中にやる課題を数日前から決めておくようになった。

『崩壊 3rd』の古の楽園・深層序列を、エリシア(律者さん♪のほう)でやるのが一番好きである。この前の新武器実装に合わせて改修が入ったので、通常攻撃ボタンをずっと押しっぱなしにしているだけで全ステージがクリアできるようになった。電車の中でやるには、ぴったりである。

ごく最近では、『崩壊:スターレイル』の現在の階差宇宙について、閾値プロトコル 7 が開放された。これもやっている。通常のモードよりも時間のかかるモードなので、通勤時間にやるのが有意義であると感じている。

やるゲームが尽きたときは、 iPhone で本を読んでいれば、同じくらい幸福になれる。自然科学や経済学の素人なので、池谷裕二先生や渡辺努先生の一般書を読むのは、驚きもあり、とても楽しい。

定時で帰る

本社に勤務した日は、定時で帰るようにしている。定時で帰ることに失敗したことは、今まで 1 度もない。

人によっては不思議に思うかもしれないので、事実を共有する。うちの会社は、労務時間管理には厳しい。より正確に言えば、労働時間を超過する方向に対して厳しい。すなわち、私が本社で研究開発に時間を費やしても、昼食や夕食をゆっくり食べていても、散歩に出かけても、そんな暇があるならもっと働け、もっと成果を上げろと言われたことはない。その一方で、私が在宅勤務で研究開発をやりすぎて、法令で規制されている残業時間を超える蓋然性が高まると、必ず指摘される。

こういうわけなので、私が定時で帰ることに決めていれば、定時で帰ることができている。家に帰ったらすぐ寝られるように準備していることもあり、本社に勤務した日は、在宅勤務の日よりも早く就寝することができている。

普段在宅勤務をしてよい

ここまで書いたが、改めて思うのは、これらは全部、普通のことであるということである。普通のことが上質な水準でできている。ただそれだけである。しかしそれは、とても難しく、素晴らしいことである。

本社に行く日が楽しみであるということは、普段在宅勤務をしてよいということの裏返しである。先日も書いたが、私にとって、生きるということは、死ぬまでの時間を過ごすということである。普段、郊外の閑静な家で好きなだけ研究開発をしてよいからこそ、たまに本社に行くと、素晴らしい、充実していると感じる。それが大事なことである。