近状 2022 年 10 月

Updated:

体調を崩した

久しぶりに体調を崩してしまいました。 9 月の下半期は、あまり使い物になりませんでした。

私は喉の風邪に弱く、一度病気になると 2 週間くらいは体調が悪いものです。これだけでも辛い時間でした。祝日が多かったのは不幸中の幸いでした。

加えて、強い台風がきてしまいました。低気圧が凄まじく、頭の痛みがおさまらず、ぐったりしていました。

おかげで、計画がだいぶ狂ってしまいました。それまでは、 10 割稼働するつもりで、計画を立てていました。しかし、思い返せば、私も 33 歳のおじさんです。 8 割くらい稼働するつもりで計画するのがちょうどよいと気が付きました。 2023 年の計画に、その知見を反映させます。

コミュニケーション能力

早いもので、現在のポジションに就いてから 2 年経ちました。

今の私は、コミュニケーション能力が高い人に囲まれて、日々、過ごしています。少し民間企業に詳しければ、この点に関して、疑う人はいないでしょう。

このような環境だと、コミュニケーション能力で勝負するなら、ぶっちぎりに高くて、はじめて水準に到達します。水準に到達している大半の人たちが、コミュニケーション能力の高さを必要とする仕事をやってくださいます。わざわざ私に振るはずもありません。コミュニケーション能力が高いことが、当たり前のことだからです。

また、これも考えてみれば当たり前なのですが、コミュニケーション能力が真に高い人たちは、低い人を敵視しません。厳しい営業経験を積むことで、コミュニケーション能力に磨きをかけてきた人たちは、かつての自分のままでは見たことのない方たちです。自然に尊敬の念が湧いてきます。そういう世界を知れて、よかったと思います。

日常

世の中、合格の仕方が注目を集めるのは、当然のことです。例えば、東大の学部入試に受かった人が、東大に入れます。1

しかし、本当に大事なのは、入ったあとです。どんなに優れているとされる組織でも、行きたくないという感情が芽生えると成果が出ないものでしょう。その意味では、合格の仕方にばかり興味がある方は、危ないような気がします。大事なのは、その先です。

私の現在の所属は、世間から見て優れた組織なのかどうかは、私はあまりよくわかりません。しかし、私自身の現在の体験を考えると、天国のように思えています。毎日、晴れやかな気分で、働けます。休日はもちろん、平日も、ストレスがたまりません。

以下は、前から書いていることです。労働時間の 95% が研究時間です。私は誰かから指示を受けることはほとんどなく、私がやるのは興味のある分野です。待遇は、私に限らず社員が働きやすいようにしてくださっています。自分でしようとしなければ残業もないので、毎日よく寝られます。光り輝く画面の前よりも、紙の上で仕事が進むのも、理想的です。新作ビデオゲームをクリアするために長期休暇がほしいと言っても、快く協力してくださいます。もちろん、細かい文句はあります。しかし、全部でないにしろ、言えば解決します。

最近になって考えが変わったこともあります。少し前までは、「起きている時間のうち、できるだけ多くの時間を研究に捧げるべきだ」と考えていました。しかし最近は、「ある程度やったら、その日はもう終わりにしよう。就業時間の前後は、ビデオゲームをやろう」と考えるようになりました。自分には、そちらの方針のほうが合っているからです。もしかしたら、それでは人類最高レベルの成果をあげることはできないのだと、お叱りを受けるかもしれません。しかし自分の残りの寿命で持続可能なスタイルということになると、このようにするべきでありましょう。

研究成果については、いろいろな理由で外に出せないものが結構あります。それでも、一部は出せるようになってきました。本当に出したいものを完全公開できるわけではありませんが、ぼちぼち日の目を見るでしょう。その意味では、研究成果の背比べをすると、不利な立場であるといえます。しかし、研究は他人との競争ではありません。そもそも私は誰かと競争をしなくていい立場です。組織の中で評価されていれば、それで十分です。

もし、私が組織に対して本当は文句があるのなら、必ず Twitter や日記でイヤミをいうはずです。守秘義務に抵触しないように書きます。そういうのを読者の皆様から期待されているということは存じております。しかし、そうなっていない、ということが、全てを物語っています。

向上心は、あります。しかしそれを表明することはしません。現状に満足しておらず、グランドデザインがあるということは申し上げておきます。今後も、周りに感謝の念を忘れずに、組織のためにやっていきます。

  1. 余談ですが、学部と院はだいぶ異なります。院は、日本中、または、世界中を探せば、優れた研究環境があります。東大が頂点ということは全くありません。しかし、東大の学部は、他より恵まれていると思うことが多いです。底辺のど田舎からぽっと出てきても、やる気さえあれば、濃密な経験ができます。東大は、院より学部のほうが価値が高いように、私には思えます。しかし今後もそういう価値がありつづけるのかは、微妙かもしれません。