TV アニメを見なくなった理由

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この次の記事で、ビデオゲームの感想を述べる理由について書きます。その前提として、アニメを見なくなった理由を述べます。

日本語読めない人が早合点するといけないので最初に打ち消しておきますが、私は今もアニメ視聴が好きで、今のアニメのクオリティの高さは素晴らしいと感じております。

過去の振り返り

私が大学に入った頃は 2009 年で、『けいおん!』などがヒットしていました。要するに学生ならアニメ見ていて当然、見ないと話についていけないという世界でした。例えば、『咲 -Saki-』の影響で麻雀を始めた学生が、ひたすら嶺上開花を狙う時代でした。

私は昔から TV アニメが好きだったので、この頃から放送されている深夜アニメはたいてい見ようという気持ちになっていました。要するに録画してローラーするということです。実際はもちろん新作の全部ではなく、多分深夜帯の新作の半分くらいでした。緩急はあれど、大学院で体調を崩すまでは、継続していました。つまり、少なく見積もっても 2017 年前半までは、そうしていました。あらゆる可能な時間に再生し、見なくなったものは潔く断念すれば、意外とできるものです。もっと研究しろと言われればそうかもしれませんが。

その後は、見られなくなりました。そこで、趣味としての TV アニメは引退しました。もちろんその後も、適当な時間に TV アニメを見ていました。その他、 AnimeJapan は良い遠出になるので今も行っています。

アニメを見なくなった理由

今のアニメは、例えば 00 年代と比べて、明らかに進化しました。進化の仕方を一言で言うならば、「情報密度が高くなった」ということになると思っています。結論を述べるためにごく最近のアニメのヒット作を一言でいうと「1 度見ただけでわかり、楽しめる」しかし「細かく何度も見ると、もっと楽しめる」だと言えます。 2022 年のアニメだと『SPY×FAMILY』『リコリス・リコイル』はこのパターンに入っています。特に『リコリコ』は、非常に精密に見ているファンが多く、 YouTube で考察動画を検索するとその様子がわかります。

私はこれに実は困ってしまっています。というのも、細かく見ているファンと話をするためには、私も細かく見ないといけないからです。先程述べたとおり、私は新作をローラーするタイプのアニメファンです。しかし、アニメの情報密度は高くなり、作品ごとのディープなファンに伝えられるメッセージは年々多くなり、臨界点に到達したように感じます。それはつまり、一時停止をしながら複数回視聴するような見方がどうしても必要になってきたように感じますということです。この見方は、私にとっても面白いのが、ますます困ったところです。 1 度見ただけでは、私自身も、満足できないのです。

「感じます」と書いたとおり、これは私の主観にすぎません。しかし、「臨界点」と書いたとおり、ある種の区切りになっているようにも感じます。つまり、それだけ、今のアニメはクオリティが高いのです。現代のクオリティの高さゆえに、私は私のアニメ視聴を諦めることになります。

さて、私はビデオゲームプレイも大好きです。そして、今の研究業務も大好きです。すると、時間の使い方の優先順位は、 1 番と 2 番がこの 2 つになります。どちらも、時間を沢山使う活動です。ここで、 3 番目に、上述のアニメ視聴を持ってくることができるでしょうか。「もう無理だ」と思ってしまいました。苦しむくらいなら、アニメを見る時間を 0 にして、その分ビデオゲームをやったほうがいい、というのが、今の結論です。

以上で理由の説明は完了です。きちんと伝わっていると思いますが、私は今もアニメ視聴が好きです。特に、今のアニメのクオリティの高さに、非常に満足しています。月並みな言葉でいえば、恵まれた時代です。今後もアニメは、時代の移り変わりとともに、さらに進化しつづけることでしょう。