近状 2022 年 2 月

Updated:

この記事では、近状をつらつらと書く。

時間の使い方

年明けから、勤務時間全体の 95% くらいを研究時間に費やせている。昨年より 5% 増えている。

一応言っておくと、論文作成の時間も、プログラム書く時間も、この中に入っている。要するに、私の考案物に直接起因するものの作成は、当然考案者がやることになる。また、良い研究をするためには、インプットの時間が大事である。その時間もこの中に入っている。それで 95% である。

毎日寝る前は「今日も充実していた。明日はもっと頑張ろう」と思いながら寝るし(ハム太郎のロコちゃんかよ)、起きた後は「今日も頑張ろう」となる。要するに、やる気がずっと継続している。

「成果を出すと、インプットの時間が取れない」ということも聞いたことがあるのだが、私の実感とは異なる。いつでも、新しいことを勉強したがるものだし、そのためには、入門レベルの教科書を開くのも当たり前ではなかろうか。「何でも興味があってやれる」という状態ではないけれども、インプットの時間は取れるし、取れないとネタが尽きて引退になってしまうのでは。

それこそ、私の競技プログラミングが、その悪い例かもしれない。最近の ABC の H = Ex の解法は、全然理解できないものも出ている。「今の AtCoder は、こんな組合せ論の高度な知識が要求されるのか」と途方にくれている。ここまでインプットが必要なのかと。今の私が競技プログラミングに徹底的に没頭しても Rate 2,000 までいけるかは微妙ではないかと思う。

話を戻す。これだけ時間が取れていれば、私は十分だ。これ以上研究に充てても、翌日の気力が足りなくなる。だから、勤務時間以外は、休むことにしている。最近はよく寝られる。 1 日 9 時間くらい寝られる。

『ゼノブレイド 3』の、私にとっての意義

睡眠時間のことで思い出した。私は 2017 年末に、だいぶ苦しんだ。特に、睡眠障害になってしまい、『ゼノブレイド 2』は、結局リアルタイムでやれなかった。発表時から楽しみにしていて、限定版を購入していたのに、プレイしたのは 2 年後であった。

そういうわけで、『ゼノブレイド 2』は、私にとっては、想い出深い作品である。スマブラ SP でホムラ・ヒカリを使っているのは、執念のような感情からくるのかもしれない。競プロ忘年会で対戦して下った方々、ありがとうございました。

現在の勤務先は、私が過去に睡眠障害を発症していることを知っている。その上で、手厚い配慮をしてくださっている。上席者の方からは、定期的な面接では必ずこの点を聞かれる。不調は起きていないかと。そして 9 時間睡眠をしていると知ると、安堵してくださっている。現在の職場は、今までの人生では考えられないくらい、良くしてもらっている。

この度、『ゼノブレイド 3』が発表された。『ゼノブレイド 2』の無念さは、これを機会に、もう、置いていくことにしよう。

コミュニケーション能力の高さ

オフィスに行くと、周りの方たちがとても優しい。この日記に書ける範囲で書くと、目上の方は、私が手が空いているときに声をかけてくださる。雑談を振ってくださるのである。例えば、以下で述べる記事の準備をしていると「タカハシさんって、記事を英語で書いているんですか!」と言ってくださる、という要領である。私は自分から雑談することは殆どないので、こういう機会は誠にありがたい。

「アカデミアにいる人たちは、コミュニケーション能力が高い」とよく称賛されるけれども、全然だった。本当に「コミュニケーション能力が高い」人は、決して、低い人を差別してバカにしない。むしろ、サポートしてくれるものだ。それは例えば、大学院まで数学専攻した人が、中学数学をやっている人をバカにしない、むしろ、質問されればサポートするようなものである。数学専攻の人たちの中には、出会った人を常にバカにしないと気がすまない連中もいるから、適切な例えではないかもしれないが。

コミュニケーション能力で商売をするレベルの人たちと一緒に仕事をすることに、とても感謝している。前述の通り私の時間の 95% を研究時間に充てられている。これは、私の不得意な仕事が全くこないからであり、それはもちろん、その方たちの存在も大きい。私の昔の人生では、レベルの高い人たちとは、出会えていなかった。ただそれだけのことだった。

在宅勤務

もっとも、最近は在宅勤務をしている。最近の状況だと、感染者にならないにしても、何らかの理由で濃厚接触者になってしまう可能性は、もはや排除できない。濃厚接触者の待機により、エッセンシャルワーカーの方が足りないことが社会問題になっているのは、よく報道されている通りである。

私がオフィスに行くのは、気が向いたときに、気分を上げるためであると、昨年末書いた。これで私が濃厚接触者にになると、いろいろな人に迷惑をかける可能性がある。

しばらく家にいよう。読みたいものも、やりたいことも、学ぶべきことも、いっぱいある。

その他

競技プログラミングの記事が、 1 つだけひっそりと増えていることに気づいた方もいらっしゃると思う。そのことについては、書いておきたいことがある。だが、この記事は長くなり過ぎてしまった。本件については、また日を改めて書こうと思う。