CODE THANKS FESTIVAL 2018

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CODE THANKS FESTIVAL 2018

Source codes

Solutions

A - Two Problems

ポイント

B - Colored Balls

ポイント

C - Pair Distance

ポイント

D - Concatenation

ポイント

E - Union

ポイント

F - Coins on the tree

ポイント

G - Sum of Cards

ポイント

H - Median Game

ポイント

参加記

2019 年 2 月 23 日:遅ればせながら参加記を書いておこうと思う。記憶が風化しないうちに。

開始前

出席番号は 100 番だった。前回は 1 番だったけれども、かっさ君によると単純に年齢順という訳ではないらしい。

私は後ろの机と自分の横の席が空いているのをいいことに、論文の計算用紙を入れたカードキャプターさくらのさくらちゃんのクリアファイルを大量に並べた。計算を section ごとに、違う格好をしたさくらちゃんのクリアファイルに入れて整理していたからである。そしてどうしても気になっていた部分の計算をしていた。

昼ごはんは叙々苑の焼肉弁当を確保した。すごく美味しかった。後から値段を調べて驚いた。 CODE FESTIVAL は食事に非常に力を入れており、どんなに悔いの残る戦いをしたとしても、懇親会で豪華で美味しい食事を提供してくれるから、最後は全員が大満足で終わる。そこがとてもいいところだと思う。

コンテスト

ABCDE は楽勝だった。 F も方針はすぐわかったが、いくらやっても通らなかった。サンプルは通ったけど judge で WA を連発して、最後までデバッグしていたけどそれで終わってしまった。

幸い、パーカーはゲットできた。それはよかった。

解説について

F が思ったより解かれていないことを、 chokudai さんが未練がありそうにおっしゃっていて、いや申し訳ないことしたなと思っていた。私が通せば 1 人は多くなったわけだから。

私はこの頃、論文を書くのに忙しく、それでも実装力は落とさないべく ABC の A/B 埋めを継続していたけれども、このような強実装問題に対処することには繋がらなかったようだ。私は博士論文を書く大詰めの段階に来ており、この段階が完全にクリアできれば証明が完成するという一番難しい計算を日々していた時期であった。コンテストの準備に割ける時間はこれが限界であった。

これが通常の時間ですんなり解ければ、 H は確保していたと思うので、多分優勝まであったかもしれない。そう思うと確かに悔しいが、絵に描いた餅である。学生時代最後の CODE FESTIVAL 、つまり博士論文を書いている段階のコンテストとしては妥当な結果だったのではないか。

懇親会について

ケータリングにより、美味しい食事がたくさん出た。今年は食事を提供してくださる従業員さんもいらっしゃった。本当にありがたいです。

ある年、アンケートで「炭水化物とタンパク質だけだと、私みたいなコンテスト界隈の後期高齢者には辛いから、野菜や果物も用意してください」と書いたら、その翌年からきちんと野菜や果物も用意してくださった。今回も例外ではなく、野菜も果物もおいしかった。これは今後も続けて欲しい。

ここで何より特筆するべきは、 「懇親会の時間中、論文を書きたいから、机を用意してください」と言ったら、スタッフの方が何も文句を言わずに用意してくださった ところである。机を片付ける段階で、私の机と椅子だけ壁際に移動してくださって、そこで、美味しい食事を食べながら、自由に計算なり校正なりして良いと言ってくださった。

私はびっくりした。まずこんなことを言ったら、普通は怪訝な顔をされるからである。私はお酒を一切飲まない。数学の研究集会の懇親会でも、もちろん、紙で計算をしたり、計算機をいじったりして時間を過ごす。気の合う人がいれば、適切なレベルの問題(例えば院試問題)、または、コンテストの問題のうち数学色の強い問題(ゲームでどっちが必勝でしょうなど)を出題して考えさせたりするのが好きである。もちろん、それを見て大抵の数学者は「こいつおかしい」と思うらしい。悪評が立ち始めている、とも聞く。

それが、リクルートホールディングスという民間企業の、バリバリの IT 大企業の、それも専門数学を全然知らないであろう皆様(エンジニアさんと人事さん)たちが、何も言わずに私の要望を聞いてくださり、好きにどうぞと言ってくださったのである。「反応が逆なのでは…」と思ってしまった。いやもちろんその人たちだって私のことを心の中では「こいつおかしいな」とは思ったかもしれないけれども、少なくとも何にも文句を言わずに、はいどうぞと机を用意してくださった。

このおかげで、懇親会の時間中 私は計算を進めることができ、 2 日前に計算していた部分に重要な誤りを見つけることができた 。それを修正していると、かっさ君がやってきて、私が論文を書いている姿を見学して下さった。彼はこれから大学院に行くそうであるが、修士はそんなに大変ではないから、行って勉強しつつ、インターン行くといいと思いますよと申し上げた。

結局、 懇親会の時間で、私は博士論文の誤りを見つけて、議論を修正することができた 。それは地味だけど大事な成果であった。

謝辞

CODE FESTIVAL には M2 から D4 まで出たことになるので、 5 年間もお世話になったことになる。 CODE FESTIVAL は、きっと予算の都合もあり、規模が大きくなったり小さくなったりしているけれども、 PDCA サイクルが毎年回っており スタッフにノウハウが毎年蓄積されていっているのは間違いなさそう だと年々思っている。今回のコンテストは、なんの不満もないコンテスト、快適なコンテストを受けることができた。それどころか「懇親会で論文の計算をして良いよ」という 特段の柔軟性 すらもスタッフの方が発揮して下さったのは特筆に値する。これがどれほど私にとって嬉しいことだったか、伝わるとなおよい。

また CODE FESTIVAL が与えた社会的影響はとても大きい と言える。私は民間企業で、リクルートホールディングスと関係ない会社にも応募したのであるが、なんとそこの採用担当者の方が、 CODE FESTIVAL の元スタッフだった。これを見て、社会的な影響の大きさを実感した。また、いうまでもなく、コンテスタントだった元学生たちは、コンテスト力を活かして様々な企業で働いている。

誤解を恐れずに言えば、 CODE FESTIVAL はリクルートホールディングスの所有物に止まっていない のである。広く産業界へ影響を与え続けている。これは 5 年間のリアルな成果だと思う。

振り返ると、今までの私のコンテスト人生は、 CODE FESTIVAL とともにあった。私がこの業界にのめり込んだ時には、既に ICPC への出場権を失っていたのだから、 CODE FESTIVAL が毎年の私の目標かつ通過点として存在していた。 Big event だった。その運営に(過去または現在)関わってくださった方々へ、感謝してもしきれない。この文章を公開することが、 CODE FESTIVAL を今後も継続する意義 に対する傍証となれば幸いである。

CODE FESTIVAL のますますの発展を、祈っています。

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