職員さんについて

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最近は Twitter もこの日記も拡散されやすい。善意のあるいい記事は、沢山の人に読まれて欲しいが、私は知名度が欲しいわけではない。基本的にはそっとしておいてもらえるとありがたい(というか知名度なんていらないから 2019 年 4 月以降の職をください)。私が受けた不幸を繰り返さないために時々嫌なことも書くかもしれないけれども、この日記には、基本的に善意を書きたい。

磯山係長について

今日は、嬉しいことがあった。昨年まで総務係長をなさっていた磯山さんからメールを頂戴した(数理ニュースでどうせすぐに調べられるから苗字を実名で書く)。私が、修了見込みになったことを教務の職員さんに聞きました、おめでとうございます、とのことでした。このメールを受け取り、とても嬉しかったのはいうまでもなかろう。

磯山さんには、本当に助けられた。磯山さんとの出会いは 2015 年である。数理ニュースによると、磯山さんは過去アニメーターをしていたらしく、須らくアニメファンだろうと思って、磯山さんに私が夏の懇親会でこちらから話しかけた。マクロスファンであることがわかり、それ以降親しくさせていただいた。

総務の係長である磯山さんと私の間で繋がりがあったことで、いくつもの恩恵を受けることができた。その 1 つは施設についてである。ある時私は昼夜逆転の深夜モードで、数学や計算機をやっていた。その時に院生室の私の上にある蛍光灯が点灯しなくなり、とても困ったことになった。替えに行くには昼間に総務に頼むしかない。院生室の後輩に頼んでも替えてもらえず途方にくれていたので、磯山さんにメールを打って、交換してもらうように頼んだ。その結果もあり、最終的に蛍光灯は交換になった。

私は学生として研究する側であるが、 「総務のことで困ったことがあっても、係長である磯山さんに言えば、最終的にはきっと解決してくれる」 という安心感は計り知れないものがあった。安心して研究や勉強や職務に励める。その環境を作ってくださる事務の方々は、私たちの最初の味方である。もちろん世界中の研究者は、共に知恵を絞り合う仲間、戦友であるが、その研究の前提を作ってくださる方々はより priority が高い意味で味方である。東京大学が置かれている現状は日に日に差し迫っており、事務の方も決して働きやすい環境とはいえない。しかしその中でも、職員の方々が複雑な業務をこなしてくださることで、私たちは研究により専念できる。

わかりやすくいえば、私が博士論文を書けたのも、 その一端は磯山さんのおかげでもある ということである。

私は 2017 年度は途中から体調がすぐれず、長い間療養を重ねていた。その結果論文の本数が足りず、留年が決定した。 2018 年 3 月に磯山さんは白金台にある医科研に栄転なさったので、別れの言葉もいえなかったことになる。私はその後、体調も安定し出している。正確にいえばまだ中程度の睡眠障害は結構残っているが、論文がかける程度には回復した。その結果 2019 年 1 月に博士論文を提出した。そしてこの度、こうやってお祝いのメールが届いた。これはとても嬉しい出来事でした。

ヒトは、つながっている。思わぬコネクションが後々何に結実するのかはわからない。意図的に八方美人的に振る舞う必要はないと思うが、たまたま趣味が合ったり性格が合ったりしたら、その人との縁は大事にしたい。どんな立場の人でも。実際私の友人もは、中卒の人から博士課程修了の人もいる。

磯山さんには、医科研でも、研究者の研究の基盤を作る重要な任務をになっていただきたいと思います。総務係長として私たちの研究支援をしていただき、本当にありがとうございました。

より一般的にいえば、 研究科の構成員が何か良い論文を書いて表彰されたりでもしたら、事務の方は自分のことのように誇って良い 。その人が本当の意味でならば 1 人でやらなければならないことを、分担して肩代わりして研究に専念させたのだからである。自分も最先端の数学に貢献しているのだ思ってよかろう。

他の職員さんについて

もちろん、このことは他の職員さんにも言える。現在の教務の係長である岩田さんは、私の指導教員がフランスに出張中であるという状況の中、相当複雑な博士論文の受け渡しも完璧に行ってくださった。他にも多くの非常勤の職員さんが協力してくださった、というより、してくださっている。

1F だけではない。 2F で計算情報業務室で計算機やプリンタの管理をしてくださる方、主任室周辺で働いていらっしゃる方も、割と繋がりがある。 B3 - D4 まで 8 年間も数理科学研究科棟で過ごしてきて、 特に 2F に所属している職員さんの貢献度が高い ということがだんだんわかってきた。このことに、研究する側、特に学生は、もっと自覚的であるべきであろう。職員さんの間で悪いイメージが形成されると、あとあと面倒になる事例も確認しているから、決して事務の方を見下してはいけない。もちろんその逆はもっての外である(そいつは救いようがないほど愚かであるが実在はする)。

数理科学研究科のためを思って書くが、 特に、一井先生・麻生先生の元でネットワーク関連で働いている非常勤の方と、図書室で長年勤めている非常勤の方は、絶対に研究科は手放してはいけない 。どんなことをしてでも雇い止めは避けなければならない。そうでなければこの研究科のネットワークはしばらく動いたのちに即死するし、物理的な書籍管理も立ち行かなくなる。これは遺言として残しておく。