カネが嫌いな人はどう生きていけばいいのか (3)

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私がカネが嫌いな理由

自分の親が嫌いだから、というのが最終的な理由になると思う。本当に個人的な理由で、それ自体は誇らしくない、むしろ恥ずかしいことなのだが、しかしこれのおかげで私は最初からカネが嫌いになれているともいえる。

私の両親は、私に良いことを 1 つもしてくれなかった。私は単なるストレス発散の道具だったし、暴力や暴言は日常的に行われていた。しかしカネはしぶしぶ出してくれた。最初は「自分の作品」として私をつくり上げるために、カネを使っていた。最終的に私が父親と母親に内密にして理科三類を受けて、合格してしまってからは、私を作品として作り上げるためではなく、世間体のために、カネを出してくれた。

カネが愛の尺度でないというのは、非常によくわかる。私の人生で刷り込まれた命題である。人はカネを払うことで、暴言や暴力すら、正当化できると考える。そのくらい人はカネが好きである。

そして、前の記事で書いた通り、優秀な数学者や経営者ですら、カネが好きであり、いつの間にか最初のミッションから遠ざかる。そういうのを直視してきたから、人間を弱くするカネというものが、とことん嫌いなのだと思う。

だから、カネに真剣になれないのだと思う。短期・長期だろうが、もっと相場なり適時開示なりを張り付くように見ていれば、たくさん利益が出るのは間違いないだろう。しかし、私はそうしていない。実は私が投資をする時には いかに自分の頭で考えないか を最大の目的としている。前の記事でも書いた通り、個人投資家は体調を崩すレベルまで真剣に投資をする。しかし私は体調を崩したりするのは嫌だし、繰り返すが そんな時間があるんだったら、数学、計算機、英語、アニメ、ゲームのどれかの時間を割いたほうがずっといい と思う。思ってしまう。だから原資に対する効率が最大化することではなく、時間に対する効率が最大化することを考える。いや、正確には効率が最大化しても意味がなく、カネに関わる時間がいかに小さくなるかを追求する。

私はカネは嫌いだと書いたが、次の 2 つは否定しておきたい。

  • 私はカネが嫌いであるが、カネを使うことと、カネを増やすことと、カネを稼ぐことは別にいやではない。生活していく上である程度のカネが必要なのは間違いない。特にうまく使うことには興味がある。
  • 私はカネが嫌いであるが、 カネを無くすべきだとは思わない 。カネを正しく使うことで善をなすこともできる。例えば NPO 法人はカネが必要であるが、善意ある団体なら、善をなすことができる。村上財団は NPO 法人にカネを寄付することをミッションとしている。また稲盛財団は京都賞を創っている。

私がやった唯一の事業

前から公言している通り、私は YouTube のチャンネルを持っていて、しかも収益化されている。そして今の所、非常にうまくいっている。

なぜ成功したのかを考えると、収益化される前に「動画作成の原則」をまとめていたのが大きいと思う。そして今もこれを守っている。いくつかの項目を公開しておくと、以下の通りである。

  • ゲームの内容についての制約。何であって何でないか。
  • 動画作成の制約。以下のような内容。
    • 自分の好きなことを動画にする。
    • 自分のために作る。
    • 他のプレイヤーが不快に思うような内容は作らない、など。実際は、具体的に明文化されている。
  • 他の人を煽る動画に影響されてはいけないので、そういう動画は見ない。
  • 広告やコメントについての制約。詳細は秘密。

これを収益化される直前にまとめておいた。収益化された後も振り返り、環境が変化すると変更することにした。というのも、人はカネに弱いことを熟知していたからである。私はカネが嫌いだけれども、先日まで収益化されていなかったものから収益が発生するようになると、何もしないと必ず影響はあるだろうと推測していたからである。そこは謙虚だった。

その結果、私のチャンネルでは収益化後も同じクオリティの動画が出せているはずである。そしていたって健全な成長をしている。その証拠に、直近では以下のことが行われたが、私のチャンネルの登録者数は 1 % すら減っていなかった。

自分のチャンネルに正当でないチャンネル登録がある理由を教えてください。 スパムサービスは、自らの行為を隠すために、スパムを購入したチャンネルだけでなく、さまざまなチャンネルに登録する傾向があるからです。

また、以下の表示は確認できなかった。

正当でないチャンネル登録があったかどうかはどのようにしてわかりますか? チャンネル登録者から正当でない登録が削除された場合は、YouTube Studio または従来のクリエイター ツールにバナーが表示されます。

収益化する前に、原則を決めて明文化していたのは、臨床心理学的にも重要なことらしい。私のカウンセラーさんはこのことを、優れていることだと賞賛してくださった。そして、やはり人はカネに弱いという話をなさっていた。カネを稼ぐことが目的になり、炎上商法をするようになると。

私は自分のチャンネルがもっと効率的に稼げるように努力しようとすれば、いくらでもできる余地がある。 Google からは見切れないほどの膨大な統計資料をもらっている。また YouTube で収益を増やすために、集客を増やす実戦的な方法も確立されている。これらをすれば、収益は伸びはするだろう。しかし私は収益を伸ばすことでなくて、私自身が同じスタンスで動画を出し続けることを第一目標としている。それが善良な視聴者のためにもなる。何より私はカネが嫌いである。 YouTube で収益を少なくない金額得ているが、これを仕事にしたいとは全く思わない。