Netflix でアニメを英語字幕で見ることについてメモ

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私は勉強そのものが好きだ。特に、専門数学の勉強、コンテストの勉強、英語の勉強が好きである。最近は寝る前には英語の勉強をするようにしているが、寝る前だけでなく、アニメ見るときにも英語字幕を使うことで勉強ができることに気づいた。 Netflix で英語字幕を使って勉強することについては、専門家によるアドバイスがあればなお良いのだが、とりあえず自分で調べて実践した限りのことを書いておこうと思う。

以下の話はアニメそのものはたくさんみているアニメファンを念頭に置いて書いている。アニメを特別に趣味としていない人にはピンとこないことが多いだろうから、参考にしないように。

勉強法について

以下の本では日本のアニメを英語吹き替えしたものをリスニングの教材とすることについて書かれている。著者本人は『デスノート』のアニメの英語版をひたすら見て聞いたと書いている。

また NII の蓮尾先生も同じようなことを書いている。

私自身は、人生の半分以上はアニメファンやっているので、声優さんの声を聞かないのはありえない。英語吹き替えではなく、英語字幕で見ている。

配信されたときには英語字幕がなかったものでも、時間が経つと英語字幕が追加されているものも多い。また、 Netflix が独占的に配信権を確保している作品は、全世界で配信されるため、英語字幕と英語音声は当然提供される。

どのアニメを英語字幕で見るべきか

まず、原則として 内容を把握していない初見の作品を英語字幕で見るのはやめた方がいい 。読み切る前に次の字幕に進んでしまう。これは学習効果が薄いと思われる。次になんというセリフが言われるのかだいたい把握しているアニメだと、字幕を理解するスピードが高まる。

例外はある。私は『ピアノの森』を初見で英語字幕で見ることができた。しかしこれは例外的に易しかっただけだと思われる。演奏が中心で、感想が間欠的に述べられるから、英語字幕の難易度が低かったのである。

そこで、以下では、人生で 1 度以上見たことのあるアニメを英語字幕で見ることにすることを考える。これでも、障壁がある。主に次の 3 つである。

  1. セリフが早くて多くて難しい。
  2. 普通の英語学習者にとっては馴染みが薄い「砕けたセリフ」が多い。
  3. 普通の英語学習者にとっては馴染みが薄い語彙が頻繁に使われる。

このうち 1. は 日本語の内容から難易度がある程度推測できる 。先ほど述べたような『ピアノの森』は当然ゆったりとしているから、英語字幕の難易度は低い。

次に 2. については、 見てみないとわからない 。英訳する人の好みや腕前、作品の理解にも依存する。例えば中学生や高校生が友達や家族と会話する際に、完全な文で会話し合うことは普通はないだろうから、省略は結構ある。これは外国語学習者としては一瞬戸惑うところではある。慣れていくしかない。

ただありがたい側面もあって、アニメファンは、割と綺麗な台詞回しを好む傾向にある。当然それは日本語の話であるが、それを受けて英訳者が完全な文を訳出してくれる可能性は高いように思う。また、他の分野と違って、汚い言い回しも少ないので、不適切な英語を覚えてしまう可能性は低い(というか、不適切な言い回しは不適切だとわかる)。

また、この省略はいい加減な省略ではなく、英語文化圏では当然として行われるタイプの省略なので、実は意外と『実践ロイヤル英文法』を具に読んでいると「あのことね」となったりする。文法書とアニメの英語、まるで対極にあるようなことだが、実は前者は後者を理解するのに直接役に立つ。

最後に 3. に関しては、いくつかの要素が難易度形成に関わっている。私の理解では以下のことが重要であると思う。

日本に馴染みのある文化や習慣を題材としていると、語彙の難易度は下がる 。具体的には日本の中学生や高校生を題材としている作品は当然わかりやすい。一方で、外国を舞台としていたりすると、それだけで難しくなる。 cf. 私は時々海外ドラマや海外映画も見たりするのだが、学校の仕組みや校内問題、家庭環境が違いすぎていて、ゆえに英語も理解しづらく、全然わけがわからないことも多い。それらよりも、 英語学習の題材として日本のアニメの英訳の方が適切である と感じている。

超能力や超科学や魔術を題材としていると、語彙の難易度は上がる 。これらはそもそも事象を説明するために語彙が難しくなる傾向にある。当然予備校や大学で英語の勉強をしてきた私たちが、魔法使いのための英単語を知っているわけがない。これらは語彙の難易度が単純に高いので、高い難易度を受け入れて見るか、それとも避けるかする判断が必要である。

内容が中二病に近いと、あえて古風な言い回しをしている場合もある 。例えば魔術を題材としている作品では、魔術詠唱の場面があるので、これはかなり感じる。まぁ、中二病のためのを英語の勉強したい人(例えば私)にとってはむしろ格好の題材かもしれないから、難易度の高さとは違うかもしれないが、例えばその構文を応用して普通の email を書くのはやめた方がいいと思う。

結論

私の結論は 「日常系」か「ラブコメ」をみましょう である。これらならば、私たちの文化的に知っている単語が出てくるし、言い回しも平易であることが多い。『エロマンガ先生』は特にオススメです。私は少なく見積もっても 20 回はみているけど、何度見ても飽きない。私の好みドストライクで、素晴らしい作品だと思う。今後も英語字幕を覚えるくらい見ていきたいと思う。

反対に、 Netflix 独占配信の作品は、大抵避けた方がいい 。 Netflix オリジナルシリーズは、大抵全世界ウケを狙っている作品が多いので、超能力や SF 、魔術を題材とした作品が非常に多く見受けられる。これらの難易度は予想より高い。具体的には、『イングレス』『HERO MASK』『B: THE BEGINNING』『A.I.C.O. Incarnation』はそうである。私はこれらの作品自体は楽しめたけど、英語字幕は断念した。『LOST SONG』は少し難易度が落ちるがやや難しい。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』はこの点はクリアしているように思うが、外国の話なので少し難しいように感じる。『ピアノの森』は現在のところ唯一の例外だと思う。上述した通り『ピアノの森』はオススメできる。

しかし私は英語学習者、それもせいぜい東大の学部入試のために予備校で受けた教育が最後のまともな英語教育である1ような者である。英語のためにプロになるために英語を勉強しているのではなく、将棋でいう所のアマチュア強豪を目指している。そんな人の書いた記事なので、あまり過信はしないでほしい。アニメが大好きな英語教育の専門家の方が、プロの視点からもっと詳しく根拠ある記事を書いてくださると良いかと思う。

余談

Netflix の字幕は、技術的にもよくできている。興味ある方は以下の記事をご覧になってほしい。

  1. 私が通っていた頃の教養学部前期課程の英語教育は、一部を除いて、質が高くはなかった。改めて書くことになると思う。