プレイヤーとして (1)

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Twitter で書いた内容を加筆して転載します。大幅に加筆したので 2 つに分けます。

本文 (1)

私がゲーム会社に就職しなかった理由

私は実は修士課程終わったらゲーム制作会社に就職しようかなと思っていたことがあって、いくつかの会社を受けた。

しかし、とてもじゃないけど、少なくとも採用に関わる人たちに、私の考える「ゲーム好きな人」がいなくて、愕然とした思い出がある。プロデューサーとか、ディレクターとかも含めて、である。

例えば、あのゲームのプラチナトロフィー取りましたとか、こんな面白い攻略しましたとか言っても、全然話噛み合わない。単に噛み合わないだけならいいんだけど、そもそも私の挙げるゲームを「全く知らない」人が大半で、ええっと思った。

具体的に言おう。例えば、私は『NINJA GAIDEN Σ2』のプラチナトロフィーを持っている。『NINJA GAIDEN Σ2』は PS3 のゲームの中では最もプラチナトロフィーを取るのに腕前が必要なゲームと言われる(詳しくは各自検索してほしい)。私はこのゲームを間欠的にやり、 2 年間かけてプラチナを獲得した。私の友人たちは揃って賞賛してくれた。これを達成した時、特に箱の実績が 10 万ポイントを超えているようなレベルの人から大変賞賛されたのは嬉しかった。

ところが、就職活動で面接をしたゲーム会社の人たちからは「ニンジャガイデンってなんですか?」「名前は聞いたことあるけどやっていない」という反応しか返ってこなかった。

信じられないと思った。しかし、話を聞いてみると、先方がクリエイターとして求めているものは、どうやら ゲームをどれだけ好きでプレイしているかでは決してなく、ゲーム業界の「地図」をどれだけ熟知しているか、重要な人物と人間関係を構築できそうか であるようだった。私が修士課程で就職活動した時は、『パズドラ』が流行っていて、ガンホーが株価 100 倍になるようなちょうどその時期だった。直近では『とびだせ どうぶつの森』が流行っていた。そういうものをどれだけタイムリー触れているかを問うているようだった。しかも、しっかり時間をとってプレイしているのではなく、ささっと概略を知ることに興味があるようだった。

今の時代、ゲームをプレイすることは途方もなく時間がかかることである。 1 本のゲームに 100 時間 - 300 時間はかかる1し、私はそのくらい時間をかけてやっている。そういうプロセスと、流行を追いかけることは、必ずしも両立しないのではないか。

その他、『ピクミン 3』は、私が好きなゲームだが、その素晴らしさについて語ろうとしたところで、無関心という感じだった。流行っていないゲームには興味はないといわんばかりであった。それどころか Wii U を持っていない という人もいた。これでは話が通じるわけがない。なお私は、当時現役だった PS3, XBOX360, Wii U, Nintendo 3DS, PSVita は全て持っていた。まぁ Vita はあまりやってなかったけど。高校生〜大学生時代はゲームセンターに行っていたし、現在は、それらに加えて Nintendo Switch, New Nintendo 3DSLL, XBOX ONE, iPad Pro を持っているし、ここを読んでいる指導教員に怒られるけれども、それなりに今もよくやっている。

補足

日本のゲーム業界の名誉のために念の為申し上げておく。ゲームのプロデューサーの中には『NINJA GAIDEN』シリーズを全く知らないという人ばかりではない。きちんと知っている人も多いと思う。例えば『METROID OtherM』は、プロデューサーの坂本さんが『NINJA GAIDEN』をプレイし、高く評価したから開発が決まったという経緯がある。

スマブラの桜井さんのように、色々なゲームを熟知しているレベルの人もいる。例えば先日生放送された『スマプラ SP』の紹介デモのアーカイブを見ても、相当な知識量であることがわかる。これは生放送であり、途中のデモにランダム要素があることに注意されたい。途中知らないこと(多分忘れているだけだと思うけど)は正直に知らないと言っているのも好印象である2

  1. 任天堂のゲームはよくまとまっていて、短いことがある。例えば『スーパーマリオ 3D ワールド』では、 Wii U の記録によれば、私は 50 時間程度で全てのタスク(5人全員で全てのステージをクリアも含む)をクリアしたようだった。 

  2. 『ゼルダの伝説 風のタクト』は有名なゲームであるが、そこに出てくるテトラは忘れても仕方ない気がする。私も一瞬で思い出すほど記憶には残っていない。しかし重要なキャラクターである(ネタバレになるのでそれ以上言わない)。ストーリーが記憶に残るタイプのゲームではないし、ある意味仕方なかろう。 

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