計算数学の TA に求められること

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計算数学の場合は、事前に多くの知識が求められることはまずない。実際、募集要項を読めば誰でも Welcome であるという。しかし、私の個人的な見方では、以下の要素は事実上求められているように思う。

  1. 少なくとも計算機が好きである
  2. 人にものを教えることにやりがいを感じる

このままでは正確な意味合いが伝わらないだろうから、順に説明する。

計算機が好きである

例えばガジェットを使いまわしたいとか、最新の機器を使いたいとか、そういう意味ではない。うまく言葉にできないが、 計算機に仕事をさせるが好き とか 計算機の動作に興味がある とか 計算機でインパクトのあることをするのが好き などという意味である。例をいくつか挙げる。例えば私の場合は、計算機で作業を自動化するのが好きである。簡単なものでは、 AtCoder のサンプルチェックや提出を自動化したり、スクストカレンダーの更新をワンタッチでできるようにしたり、 Slack bot で今日の天気やアニメの放送予定を呟かせたりするのが好きである。他の TA であると、 JavaScript の仕様に明るかったり、 LaTeX の処理系の動きに興味があったり、数学ソフトウェアが好きだったり、回路や組み込みが好きだったりする。プログラミングに明るくない場合でも、サービスの使い方や歴史に明るかったりする。

具体的には、 コマンドラインで計算機を扱うことに予め慣れている人が望ましい ように思う。コマンドラインに全く触っていないと、計算数学 I の後半の演習で、受講生のやっていることすらよくわからなくなる。これはまずい。だからその辺が、分かれ目ではなかろうか。

指導にやりがいを感じる

数年間見てきたが、人にものを教える気持ちがある人が続いていけると思う。そうでないと、次の学期はやめてしまいやすいようだ。 TA は、こちらから手取り足取り指導することはしない。この方針は、教員の指示でもある。しかし、それでも、受講生が困っていたら助ける。 困っている人を助けることにある意味やりがいを見出している から、 TA をやってもいいかなと思えている。

助言する際は、 「自分が、この知識しかなく、このことに初めて遭遇していたら、どういう風にものを言われたいか」 と思いながら、助言している。うまくいっているかはわからないが。理学部数学科の学生は、ごく一部を除いて、礼儀正しい方が多い。だから、こちらも真面目に応対すれば、人間関係で困るようなことは少ない。

この項目は、技術論ではないと思う。私自身、人を怒らせないような対応はできていないかもしれない。しかし一応 TA として働けている。また、私よりもうまくアドバイスができてなさそうな方もいるが、やりがいは感じているのでないかと思っている。数年間見ている限り、その人に関しては、そうだと思う。

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